攻殻機動隊の最新作ARISEが6/22より配信開始されていたので、さっそく観てみました。
攻殻機動隊ARISE -GHOST IN THE SHELL-
攻殻機動隊ARISEは、公安9課が本来有るべき姿になる以前のA.D.2027を舞台に、全身サイボーグのヒロイン・草薙素子が様々な出会いと、電脳戦を繰り広げる物語です。
第1話となる本作では、導入部ということで、草薙三佐(まだ少佐じゃない)と主要メンバーとの出会いと、物語で重要な意味を持つであろう電脳ウイルス”ファイヤ・スターター”との遭遇が描かれています。
まず最大の見所は、これまでと雰囲気も声も違う主要メンバーたちですね。賛否両論あると思いますが、本来の公安9課設立前であることが強調されていて、私は良いと思いましたね。『眠らない目を持つ元レンジャー』『所帯持ちの特捜刑事』etc. なにより草薙三佐の未熟さが随所に表れていて、これからの成長を予感させます。
サブタイトルの「Ghost Pain」は、作中では明示されませんが、いわゆる幻肢痛(Phantom Pain)に似た現象のことでしょう。体を義体化していても、脳は肉体を覚えていて、そのズレが痛みとなって表れる、というアレです。草薙三佐はとある理由でGhost Painは起こりえないのですが、にもかかわらず痛みを感じます。その理由は、観てのお楽しみ、ということで。
手に汗握る格闘戦や、電脳・義体の描写は攻殻機動隊らしく、スピーディで未来的な描画で、楽しめました。恒例の「ビルからダイブしつつ光学迷彩を発動して消える少佐」は登場しませんが、きっとまだ三佐だからなのでしょう。
多脚戦車もロジコマと名前を変えて登場しています。「命令は了解されました〜」という台詞で、AIの未熟さを表現している点が心憎いですね。
次回のサブタイトルはGhost Whispers、有名な台詞「囁くのよ、私のゴーストが」へのオマージュですね。今回登場しなかった電子戦のエキスパートや凄腕スナイパーが登場するようです。公開は12月と少し先になるので、楽しみに待つこととしましょう。全体の構成は、1話50分の4話構成ということで、完結まで時間がかかりそうです。じっくりと楽しみたいところですね。
ところで、配信は思い立ったときに観られるので、お気軽・お手軽で大変便利ですね。私はそれなりにメディアの所有欲がある方ですが、所有欲を満たしていると主に収納スペースとお財布面できりが無いので、配信を主な手段にできるよう、考え方を転換できれば、と思っています。おそらく不可能なのが難点ですが。