年賀状の季節に合わせて、プリンタを新調しました。
エプソンのA4モデル上位機種、EP-806AWです。A3対応のEP-976A3と迷った末、設置面積と印刷の機会自体が少ないことを考慮して、EP-806AWにしました。割り切ってオンラインプリントを活用する方法も考えましたが、思い立って印刷する機会もありましたので、新調することにしました。
今まで使っていたのはPM-T960、発売は2007年秋ですから、もう6年も前のことですね。それなりに長く使ったものです。
6年たってどこが進化したのかと言われれば、まず最初に挙げるのは大きさです。給紙トレイが2種類、背面からの手差し給紙とPM-T960より給紙方法が増えているにも関わらず、縦横高さともに5cm以上小さくなっています。単に小さくなっただけでなく、外形に突起の少ない直方体で、設置場所を選びません。重さも半分の6.8kgで取り回しも良くなっています。
印刷性能も、ノズル数が90から180と倍になっていて、高精細な印刷が期待できます。まだ写真プリントは試していませんので、Photoshop等で気合いを入れてプリントしてみたいですね。ノズルが増えた関係からか、インクは互換性が無くなってしまいました。印刷性能との兼ね合いもあるのでしょうが、できれば互換性は長く保って欲しいところです。
スキャナ部は、3200dpiのCCDセンサーだったPM-T960に比べて、2400dpiのCISセンサーと、スペック上の解像度は低下しています。センサー方式が変わっているので、最終的な画質がどれくらい変わっているか、時間を作って確認したいところです。とは言っても、実はスキャナはUSB接続の専用機を使っているので、実利用に影響はありません。プリンタ複合機は無線LANで使うので、高解像度のスキャンではデータ量が多く時間がかかってスキャンのテンポが悪く、USB接続必須だったりします。PCまわりに常設するのはスペース的に厳しいため、必然的にスキャンするときだけ引っ張り出してくる運用になり、プリンタ複合機だと面倒なのでスキャナは専用機の運用なのです。
あと、もうそろそろいいよね、ということなのか、フィルムのスキャン機能は省かれていました。ま、フィルムをスキャンする必要があれば、お店に出せばより高画質でスキャンしてくれるでしょうから、問題なし。
しばらく使ってみたところ、さほど違和感なく使えています。ドライバソフトウェアのUIが、さほど変わりないのも影響しています。バージョンごとにころころ変えるメーカーもある中、UIの一貫性を保っているのは好感が持てますね。排紙トレイが自動で展開されるのも良い点です。PM-T960では、排紙トレイの展開を忘れることが多々ありました。はがきサイズなら問題有りませんが、A4だと排紙トレイの蓋につっかえて、紙がぐしゃぐしゃに折れ曲がってしまうんですよね。自動展開なら、そんな事故もばっちり防げます。
気になるお値段は20,000円程度と、信じられないくらいのお買い得価格です。もっとも、大容量インクの6色セットが5,000円程度と、消耗品で利益を出す価格構造になっていることも理由でしょう。このインク、IC回路内蔵でいろいろと複雑な作りになっていて、いかにも高価そうです。互換品対策が必要なのは分かりますが、若干複雑な気分ですね。
ともかく、小さくなって高性能と、6年分の進化を実感できた良い買い物でした。次はA4での写真プリントに挑戦してみます。まずは写真用紙を買わないと。