新年早々、NIKKORレンズを購入しました。もちろん、今年初のレンズです。書き初めならぬ、レンズ初めと言えます。
Nikon / AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
NIKKORレンズの単焦点には、F値が1.4と1.8の二種類のラインナップがあります。f/1.4のラインナップは、素晴らしい描写をするものの、でかい・重い・高いの三拍子揃った重厚長大なレンズで、ほいほいと気軽に購入できるものではありません。一方でf/1.8のラインナップは、小型軽量コンパクトで手頃な値段ながらも、そこそこの描写でいい働きをしてくれる、ニコンの良心とも言えるレンズ群です。
なかでも、この50mm f/1.8Gは2万円程度とお手頃で、ニコン純正レンズの中でも気軽に購入できる部類です。
レンズの刻印に「DX」がないのがフルサイズ対応の証。実は、レフありのカメラでは初のフルサイズ対応レンズだったりします。今年の目標であるフルサイズのレフ機購入に向けて、退路を断つ意味でもフルサイズ対応のレンズを購入したというわけです。
現時点でフルサイズ対応レンズの資産がないため、マウントに縛られることはなく、キヤノンにしようかとも思いました。動きものに特化したEOS 7Dシリーズがあったり、純粋に電子化されたEFマウントだったり、観測範囲にヘビーユーザがいたりと、魅力的な選択肢ではありました。ただ、D70→D90→D7000→D7100と使ってきて、ニコンの操作性に納得していること(もちろん慣れていることもあります)、14-24mm f/2.8や58mm f/1.4など使ってみたいレンズがあることから、引き続きニコンFマウントのお世話になることにしました。
自分程度の腕前なら、ニコンでもキヤノンでも、どちらを使っても大差ないでしょう。いざとなれば、50mm f/1.8はなかったことにしてキヤノンに移ってもいいですしね。
全長52.5mmと、かなりコンパクトなレンズです。側面にはフォーカスモード切替スイッチがあります。フォーカスモードは、M/Aモードとマニュアルの2種類です。M/Aモードは、オートフォーカス中でも、フォーカスリングを回せばタイムラグなしでマニュアルフォーカスができるモードです。いわゆるフルタイムマニュアルが可能、ということですね。
フォーカス関連では、距離指標も備えています。明るい標準レンズですから、マニュアルフォーカスとあわせてスナップ撮影にもぴったりです。被写界深度表示は、最大絞りのf/16のみですが、一応表示されてます。
今手元にある唯一のFマウントボディ、D7100に装着してみました。35mm判換算で75mm相当の画角となり、ポートレート撮影にぴったりです。
D7100はDX機の中では大きい部類に入りますが、バランスはよい感じですね。レンズが185g、ボディが765g、このセットでだいたい950gと1kgを切っています。かなり軽く感じますね。α6000とE 50mm f/1.8の組み合わせ(約550g)にはかないませんが、レフ機としては軽い部類です。
マウント面からレンズ先端まで52.5mm、だいたいこれくらいの出っ張りで、取り回しには不自由しません。ささっと取り出してスナップ撮影が可能です。
このレンズは、フォーカス時に前玉が動きます。無限遠では前玉が奥まったところにあります。
最短の0.45mでは、前玉がここまでせり出してきます。ほこりを吸い込みそうなので、フィルターがあったほうが精神衛生上よろしいですね。
フードは丸形のものが付属します。
前から見たところ。それなりに写りそうなたたずまいです。
お手軽な値段でよく写る50mm標準単焦点で、ある種王道のレンズです。APS-Cなら中望遠のポートレートレンズとしても使えて、いろいろと活躍させられそうです。フルサイズのボディを購入するまでは、D7100と組み合わせていろいろと撮影したいと思います。