キヤノンから満を持して発売された、1型の大型センサーと、35mm換算で24-600mmの高倍率ズームレンズを搭載した高機能コンデジ「PowerShot G3 X」を購入しました。
私にとっては、久々のキヤノン製カメラです。はるか昔、15年ほど前にPowerShot Gシリーズの初代、PowerShot G1を使って以来ですね。初代は334万画素のCCDセンサーに34-102mm相当のズームレンズを搭載し、RAW撮影も可能な高画質カメラでした。PowerShot G3 Xも同じPowerShot Gシリーズということで、高機能・高画質を受け継ぎながら、15年分の進化を感じさせてくれるカメラに仕上がっています。
普段使いのカメラは、ほぼα6000に16-70mm F4の組み合わせですが、登山やハイキングだと望遠が物足りなくなることがありました。とはいえ70-200mmを持ち出すには重量的に厳しい。そこで、高倍率ズームレンズ搭載のカメラを探していたのでした。
最近はRX100の1型センサーによる高画質に慣れてしまって、センサーは絶対1型と決めていたので、1型センサーと高倍率ズームレンズ搭載カメラに絞って、長らく迷った末の購入です。
1型センサーと高倍率ズームレンズ搭載のカメラは、他にパナソニックのFZ1000とソニーのRX10があります。それぞれ持ち味が違いますが、どれも良い機体です。PowerShot G3 Xを選んだのは、コンパクトなサイズと望遠600mm、それに防塵防滴が決め手でした。
ソニーのRX10は、防塵防滴と望遠端までF2.8通しの明るいレンズが魅力です。しかし、望遠端が35mm換算で200mmと物足りません。換算200mmなら、APS-Cの高倍率ズームレンズでもカバーできる焦点域なので、わざわざ新しく購入する意味が薄いです。RX10のいいところは、200mmの望遠でF2.8の明るさを活かして高速シャッターを切れる点です。RX10M2では、高速シャッターをさらに強化していますしね。今回の目的は登山やハイキングですから、絞っての撮影が多いはず。望遠端の明るさが活かせないので却下です。
パナソニックのFZ1000は、35mm換算で25-400mmの高倍率ズームレンズと、高速なオートフォーカス、それに4Kフォトが魅力です。望遠端400mmは十分な焦点域ですし、望遠端でF4と明るいのも嬉しいです。しかし、登山やハイキングだと風景が主なので、高速なオートフォーカスや4Kフォトは、あまり活躍の場がありません。しかも防塵防滴ではないので、取り回しに気を遣う必要があります。
このような消去法を経て、PowerShot G3 Xを購入しました。EVF外付けが残念ですが、背面液晶でも600mmでそれなりに撮影できたので、EVFはあきらめました。手ブレ補正ばんざいです。
本体の正面をクローズアップした外箱です。
数量限定のEVF KITを購入したので、EVFが同梱されています。
外観はすっきりと見えますが、意外に大きいです。α6000と16-70mm F4の組み合わせに比べると、ボディの分厚さが目につきます。重量もPowerShot G3 Xが733gと、α6000と16-70mm F4の組み合わせの652gよりも重くなっています。13群18枚のレンズを使っているので、重いのは当然ですが、改めて重量を実感しますね。
キヤノンのカメラは久々なので、まだまだメニューや操作体系に慣れませんが、アウトドアに連れ出して活用しつつ、慣れていこうと思います。