Ichigan

深度合成とカメラ内画像処理

デジカメWatchに、深度合成の記事が掲載されていました。

特別企画:「深度合成」がブツ撮りを変える! – デジカメ Watch

深度合成は、手前から奥まで少しずつフォーカス位置をずらした写真を合成して、全体にピントが合った写真を作り出す技法です。絞らずに被写界深度を深くできるため、高画質な近接撮影で威力を発揮します。三脚が必須だったり、画像処理が面倒だったりしますが、それに見合った効果が得られます。

オリンパスのE-M1では、この深度合成をカメラ内で処理する機能が、ファームウェアアップデートで追加されました。三脚が必須なのはどうしようもありませんが、画像処理をカメラボディでやってくれるだけでも、ずいぶんと楽になりますね。

これからのカメラは、単に高画質で撮影できるだけでなく、こういった画像処理機能を組み合わせて、シャッターボタンを押すだけで、誰でもそれなりの写真が得られる方向に進化していくのでしょう。もちろん、専門的な技能を必要とする領域は残りますが、量は少なくなるでしょうね。機材を揃えるのが大変でも、機材さえあれば仕事があった時代は、過去のものになっていくのだと思います。

写真は、その時その場所にいなければ撮影できません。音楽がライブ配信に活路を見いだしたように、写真家も被写体探しに活路を見いだすのでしょうか。自分の専門領域でも、同じような変化が起こるはず。その時に備えて、自分の専門性をメンテナンスしていこうと思います。

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