ライドの記録

【3日目】国道最高地点「渋峠」と雪の壁

渋峠ライドの3日目です。

草津は昨日の午後から引き続き快晴で、渋峠もよい天気。通行規制も8:00ちょうどに解除されて一安心です。このまま通行規制が解除されなければ、長野原草津口から元のルートを戻ることになって、非常に悲しい思いをするところでした。渋峠は高所ということもあって天候が変わりやすいということを、改めて実感しました。今日の渋峠は快晴、最高のライドと景色が楽しめそうです。

さて、草津川からの渋峠ライド、定番のセブンイレブンで補給を済ませて、ヒルクライムの始まりです。まずは草津国際スキー場を超えて、殺生河原の手前にある、白根火山ロープウェイの駅まで行きます。

ここまで5kmで、およそ300mほどの登りです。ここから先は殺生河原です。有毒ガスが噴き出すため、駐停車禁止となっています。一気に走り抜けるため、ゆっくりと休憩します。

車で賑わう駐車場です。

熊出没注意のマスコットです。冗談でも何でもなく、熊が出ることがあるので注意が必要です。念のため熊鈴をつけたり、音楽を流しながら行動するとよいとか。

さて、白根火山ロープウェイの駅を過ぎると、渋峠ホテルまでは補給ポイントがありません。ひたすら黙々とヒルクライムに徹することになります。途中に白根火山レストハウスがありますが、このときは噴火警戒レベルがまだ高く閉鎖中でした。とはいえ、絶景続きの山岳道路で、絶好の晴天ということもあって、あっという間に登り切ってしまいました。後から思えば、もったいないことをしました。もっと絶景を楽しんだり写真撮影すればよかったです。

殺生河原から先は森林限界を超えるため、高い木がなくて見晴らしがよくなります。この写真のように、はるか先の道路まで見渡すことができます。これを登るのか、という思いよりも絶景が心にグッときますね。

途中、中央分水嶺の石碑があります。ここを境にして日本海側と太平洋側に水が流れていくわけです。ちょっと感動します。他に山田峠の碑もありますが、写真を撮影しそびれました。次回こそは撮影するぞ。

中央分水嶺を超えてしばらく行くと、この時ここでしか見られない景色、雪の壁が見えてきます。

視界いっぱいにそびえる雪の壁、まさに圧巻です。

ここまでロードバイクで登ってきて、この目で見ることができてよかったです。

今年の雪の壁は高かったらしく、幸運でした。

バイクやロードバイクの方もたくさん来られてました。みな絶景に心を奪われている様子。妙な親近感というか、連帯感を覚えますね。

比べるものがないと分かりづらいですね。5m以上あったと思います。

まさに絶景。

雪の壁を上から見た様子です。このあたり一帯が、雪が吹きだまりやすい地形になっているんですね。そこを除雪するため、雪の壁になるわけです。冬季閉鎖解除から5月中頃までの期間限定で見られるこの景色、来年も必ず見に来ようと心に誓いました。

雪の壁を越えてしばらく行くと、日本国道最高地点があります。標高2172mの石碑があって、記念撮影ポイントになっています。

国道最高地点からの眺めもまた絶景ですね。雪景色が見られるのは今だけです。

さらに進むと、群馬県と長野県の県境、渋峠ホテルです。

夕方からは宿泊者専用になりますが、それまでの間は一般客向けに営業していて、パンや喫茶がいただけます。また、昼時には食事メニューもやっています。私は、パンとコーヒーで軽く補給することにしました。国道最高地点到達の証明書も発行しているので、記念に購入しておくのもいいですね。図柄が複数あるので、何度来ても新鮮な気持ちで発行できます。

手作りパンの種類が豊富ですが、その日によって焼くパンが異なるので、すべて制覇するのは至難の業ですね。

さて、渋峠ホテルで休憩したら、長野側に抜けることにします。渋峠からは25kmほどのロングダウンヒルになります。気温も低いので、防寒は厳重に。ウィンドブレーカーとネックウオーマーを装備して、ダウンヒル開始です。

途中、志賀高原のスキー場を通過して、道の駅北信州やまのうちで休憩したら、湯田中温泉で日帰り温泉をいただいて汗を流します。駅の隣が温泉という、輪行に最適な湯田中駅なので、長野まで自走という選択肢は完全に消えてました。暑かったですしね。

特急ゆけむりで長野まで1時間。あっという間でした。長野から新幹線で帰路につきました。これで渋峠ライドは終了。途中、通行規制がかかってどうしようかと思いましたが、臨機応変に延泊したおかげで天候に恵まれ、最高のライドになりました。変わりやすい山の天気に合わせて、余裕のある行程を組むのが重要であることを学びました。絶景と合わせて、得られるものが多いライドでしたね。夏の新緑や秋の紅葉も楽しめる渋峠ライド、またぜひ行きたいですね。

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