はじめに
実は、台湾を自転車で一周する「環島」に挑戦してきました!ブログを更新できていなくて、すでに昨年の話になってしまいましたが、写真と走行ログをもとに振り返っていきたいと思います。
環島とは
「環島」というと見慣れない字面ですよね。台湾では、台湾を1週回(約900km)することを「環島」と言います。2007年に、台湾の大手自転車メーカーGIANTの創業者である劉金標さんが、73歳という年齢で環島サイクリングに挑戦して見事完遂しました。その様子を多くのメディアが紹介したことで、台湾全土に環島とサイクリングの素晴らしさが広まりました。
その後、環島サイクリングをサポートするサイクリングガイドやサポートカー、運営ノウハウを受け継いで、旅行社「GIANT ADVENTURE」が発足したり、環島サイクリングのためのサイクリングロード「環島1號線」が整備されたりと環境整備がどんどん進み、環島サイクリングは台湾で一般的になってきました。
2012年には、環島サイクリングイベントとして「Formosa 900」が初開催され、翌年2013年からは「臺灣自行車節(TAIWAN CYCLING FESTIVAL)」としてさらに大きなイベントになり、規模を大きくしながら毎年開催されてきています。2016年には、総勢700名以上が環島サイクリングに挑戦しました。
Formosa 900 | TAIWAN CYCLING FESTIVAL
GIANT ADVENTUREの環島ツアー
900kmにも及ぶサイクリングとなると、当然1日では走りきれません。標準的な行程は8泊9日です。そうなると、宿泊先の手配や宿泊のための荷物をどうするか、という問題が出てきます。また、これだけの長期間になると、メカトラブルや体調不良など、トラブルへの対応を考えておく必要があります。ルートの設定やペースの管理も必要ですね。
そんな環島サイクリングのノウハウを詰め込んだサイクリングツアーを提供しているのが、GIANT ADVENTURE社です。環島を何度も経験したサイクリストやスタッフがサポートにつき、サポートカー2台で参加者の荷物からメンテナンス工具、補給食にスペアバイクまで満載して、環島サイクリングをサポートしてくれます。
– Giant Adventure Co., Ltd.|Cycling tours|Bike tours
「2017 FORMOSA 900」GIANTオフィシャルツアー
通常、環島サイクリングツアーは台湾現地集合の現地解散で、台湾の現地スタッフが主力になります。言語は台湾の現地語である中国語・台湾語が主流で、英語にも対応できるかどうか、といったところ。出発は早朝で帰着は夜になるため、前後の宿泊についても手配が必要です。また、自分の自転車を持っていく場合は、空港からホテルまでの移動や、輪行に使ったケースなどを預けるなどの手配も必要になります。意外に面倒ですよね。
そこで、日本からの参加者向けに、日本-台湾の往復航空券と前後泊のホテルをセットにした、日本向けツアーが2017年に設定されました。
「2017 FORMOSA 900」GIANTオフィシャルツアーが登場! – EVENT
通常のツアーで用意されるサイクリングガイドに加えて、日本人のサイクリングガイドが追加で帯同し、ツアー内の言語も日本語に対応します。前後泊は台北市内の同一ホテルが手配され、輪行に使ったケースはそのホテルで預かってもらえます。もちろん空港とホテル間の送迎も自転車対応で完備の充実ぶりです。
また、通常は8泊9日の行程を1日短縮した特別行程になっていて、日程調整がしやすくなっているのもポイント。また、TAIWAN CYCLING FESTIVALの正式チームとしてエントリーするので、正式な完走証をもらえます。
ジャイアントのウェブページでこのツアーのことを知り、2016年のFormosa 900ダイジェスト動画を見て、どうしても参加したくなり、ツアー受付開始からソッコーで申し込みました。動画の中で紹介されている環島の名言「今やらねば、永遠にできない」にハートを撃ち抜かれましたね。この時点で日程調整はノープランでしたが、為せば成る!!の勢いでした。
結果、日程調整できて無事にツアーに参加、環島を成功させて帰ってくることができました。冒頭の画像がログデータです。キレイに台湾を一周してますね。具体的な中身は、この後のエントリーで紹介していきたいと思います。
参考
2016 Formosa 900の紹介動画
Formosa 900 | TAIWAN CYCLING FESTIVAL
「2017 FORMOSA 900」GIANTオフィシャルツアーが登場! – EVENT
– Giant Adventure Co., Ltd.|Cycling tours|Bike tours
自転車で台湾1周 「環島」が一気に浸透した背景(田中美帆) – 個人 – Yahoo!ニュース