はじめに
この秋、宮古島に行ってきました。先日訪れた石垣島とは先島諸島を形成するご近所さんです。
宮古島は、トライアスロンの大会やプロ野球のキャンプが開催されるスポーツの島です。島と言えば島一周、今回もロードバイクでぐるっと一周してきました。台風が迫る中でしたので、日程を一部切り上げるなど変更もありましたが、なんとか天候も持ってくれて宮古ブルーの海と夏のような青空のもと、ライドを楽しむことができました。
宮古島
宮古島を含む宮古諸島は、大小8つの有人島(宮古島、池間島、来間島、伊良部島、下地島、大神島、多良間島、水納島)から構成されています。このうち宮古本島と伊良部島・池間島・来間島は橋でつながっています。伊良部島と宮古本島を結ぶ伊良部大橋は、2015年の1月31日に開通したばかり。全長3,540mで無料で通行できる橋としては日本一の長さです。もちろん自転車でも渡れます。海面との距離が近いので、宮古島のキレイな海を間近に見ながら、海面を飛ぶような体験ができました。
飛行機輪行
今回ももちろん飛行機輪行で愛車を宮古島へ持ち込みました。輪行用機材は、前回の石垣島同様にQbicleのバイクポーターにキャスター「エコトローリー」のセットです。荷物の取り回しの関係上スーツケースを別にしたくなかったので、着替えを含めてバイクポーターに突っ込んでいます。カメラやリチウムイオン電池の類を入れるリュックサックを用意して、そちらは機内に持ち込みました。
宮古島の移動は、いつもの通りレンタカーです。費用がかさみますが、レンタカーは便利ですね。特に最終日に梱包した自転車を積んだまま車で観光スポットを巡ることができたので、限られた時間を有意義に活用できました。
西平安名崎へ
今回のルートは、宮古島市街地のホテルを出発して、時計回りに池間島、来間島、伊良部島を回る島一周ルートです。西平安名崎、東平安名崎といった景勝地もしっかりと押さえます。平坦な宮古島の地形を反映して、獲得標高も控えめ。楽しいライドになりそうです。
ホテルの朝食をいただいて、ライドの準備をしたらいざ出発です。
気分よくペダルを回していたら、いきなりの通り雨に襲われました。ついさっきまでは晴れていたのに、急な雨でした。この後も何度か通り雨に襲われ、南国のスコールを実感するのでした。
通り雨も悪いことばかりではなく、ご覧の通りキレイな虹を見ることができました。自転車は泥だらけになりますけどね。宮古島らしい細かい粒子の赤土で、なかなか取れないんですよね。
通り雨に負けず、島を北上していきます。ときおり見える海のキレイさに感動しながらペダルを回します。
あっという間に西平安名崎に到着しました。平良港や池間大橋を一望できる展望台もあるのですが、接近する台風の影響で風が強く、ロードバイクが風にあおられて飛ばされそうになるほどでした。当然写真撮影など不可能。ロードバイクが壊れては元も子もないので、自粛しました。
西平安名崎の周辺には、大型の風車が3基あります。70mを超える強風にも耐えたという風車タワーです。路面がウェットなのは、通り雨の影響ですね。
近くには宮古馬の放牧場もあります。雪塩製塩所や狩俣漁港も近くにあって、おすすめの観光スポットだとか。今回は寄りませんでしたが、次回は寄ってみたいものです。
池間大橋を渡って池間島へ
来た道を少し引き返して、池間大橋へ向かいます。
今回渡った3つの橋で最も早く架けられたのが、この池間大橋です。
橋のたもとにはちょっとした駐車スペースがあり、西平安名崎の風車を見ることができます。
こちらは神の島と呼ばれる大神島です。古来から続く儀式が残っているとか。船で行くツアーがあるので、次は挑戦してみたいですね。
池間島はさほど大きな島ではなく、あっという間に一周できてしまいます。フナクスビーチやハート岩、池間湿原などの観光スポットがありますが、今回は省略。八重干瀬のシュノーケリングなんかも楽しそうなので、次回に取っておきます。
東平安名崎へ
宮古島の東側を南下して、東平安名崎を目指します。この日は北東からの強風のため、東平安名崎へは平坦の追い風基調で気持ちのよいライドになりました。
軽くペダルを回すだけで、30km/hをゆうに超えるスピードが出てしまいます。飛ばしすぎて落車してもつまらないので、慎重に進みます。
前方に噴水か?と思いきやスプリンクラーでした。日が昇って蒸し暑くなってきたので、あれを浴びたら気持ちいいだろうな、と考えながら横を通過しました。
まっすぐに続く道とサトウキビ畑、南国らしい道を快走する快感に恍惚となりますね。幸せ。
海へと続く下り坂。この構図、大好き。
と思えばちょっとしたヒルクライムもあったり、再び通り雨に襲われたりと波乱の道のりでした。
絶景スポットの比嘉ロードパークで休憩です。
台風の影響による強風で海が荒れていますが、珊瑚礁が見える透明度は健在ですね。
再び晴れてきました。濡れたウェアもすぐに乾くほどのいい天気。この後は通り雨に降られることはありませんでした。その代わり、真夏を思わせる暑さになり、それはそれでキツかったですね。
東平安名崎の入り口に到着です。ラスト2kmほどは開けた場所で風の影響をまともに受けるため、なかなか進まず苦労します。
トライアスロンのシンボルマークです。ランとスイムは無理だなぁ。
海は大荒れですね。なかなか見られない光景なので、これもまたよし。
一面の白波です。風も強く、ときおり吹き飛ばされそうになります。
圧巻です。自然の猛威ですね。
灯台も今日は閉鎖中のようでした。普段は登れるんですけどね。
来た道を少し引き返して、来間島を目指します。
とぅんからやでランチ
お昼ご飯は丸吉食堂で宮古そばをいただく予定だったのですが、まさかの休業。仕方がないのでルート沿いのとぅんからやでランチにすることにしました。
海の見える絶景カフェです。
正面がカフェ、左手の建物が雑貨屋さんです。人気のカフェらしく、ひっきりなしにお客さんが詰めかけていました。
マンゴーのスムージーをいただきながら、ランチのできあがりを待ちます。待っている間にランチは売り切れ、滑り込みセーフでした。
ゆし豆腐を使ったスープです。優しい味で、ライドで疲れた胃腸をいたわってくれます。
どーん、宮古牛ハンバーグのランチです。
おしゃれなカフェのランチながら、そこそこのボリュームですね。味も大満足でした。
来間島へ
宮古島の南側を西に進んで、来間島を目指します。海沿いの絶景ルートで追い風基調、ここも快適なライドでした。
曲がるべき角を行き過ぎるトラブルがあったものの、無事に来間大橋のたもとに到着です。曇り空のため海のブルーが濁っているのが残念です。
来間島もさほど大きな島ではなく、あっという間に一周できました。島ではリゾート開発が真っ盛りで、工事のため通行止め区間があったりするので要注意です。
来間島をまわって宮古島へ戻る頃には晴れ間も覗いてきて、透き通るようなブルーの海が見られました。
遠くに見えるのは、東洋で最も美しいビーチと言われる与那覇前浜ビーチです。建物は東急リゾートですね。一度ゆっくり滞在してみたいものです。
エメラルドグリーンの海と真っ白なビーチ、宮古島らしい風景ですね。いつまでも見ていたくなりますが、振り切って先に進みます。
東急リゾートの奥、サトウキビ畑の間を通る道です。これもまた宮古島らしい一面です。
青い空、白い雲、一面のサトウキビ畑。気持ちのよいライドですね。向かい風で閉口していましたが…
伊良部大橋
そうこうしているうちに、伊良部大橋のたもとに到着しました。橋のたもとには駐車スペースがあって、観光客でにぎわっていました。私もその中に混じって写真撮影にいそしみます。
橋の途中が盛り上がっているのは、大型船舶の通行に支障を来さないためとか。自転車だとちょっとしたヒルクライムでした。
写真撮影を堪能したら、いよいよ橋を渡ります。橋の上は折からの強風でハンドルを持って行かれそうになるほどでした。路肩には余裕があるのでなるべく車道と距離を取って、車に気をつけながら慎重に進みます。
なんとか無事に渡りきることができました。伊良部島側にも駐車スペースがあって、橋をゆっくりと眺めることができます。晴れ間も広がってきて、エメラルドグリーンの海を見ることができました。
パンフレットに出てきそうな光景です。感動。
自分の目で見ることができてよかったです。
下地島へ
エメラルドグリーンの海を堪能したら、下地島へ向かいます。伊良部島と下地島はほぼ隣同士、陸続きの感覚で移動できます。
サトウキビ畑を貫く道を快走です。ここも追い風基調で快適なライドでした。
下地島には下地島空港があります。空港の外周を道が通っていて、そこから見える海が絶景なのです。
うーん、キレイ。ため息が出ます。
振り返ると空港滑走路が見えます。下地島空港は定期便の就航はなく、訓練用の空港として運用されています。間近を離着陸する飛行機を見てみたいものです。
下地島から再び伊良部島に戻り、島を一周して再び伊良部大橋を渡ります。スタート地点の宮古市街まではほど近く、無事にゴールすることができました。
おわりに
通り雨に何度か降られたものの、最終的には晴れて宮古島のキレイな海と青空を満喫できました。3つの橋はどれも海面との距離が近く、しまなみ海道とはまた違った魅力がありました。やはり海のキレイさは特筆すべきものがありますね。宮古島には大きな山がなく、海に流れ込む土砂が少ないため、このようなキレイな海になるのだとか。次は台風の心配がない時期を選んで、ダイビングやシュノーケリングにも挑戦してみたいと思います。
今回の軌跡
参考
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