はじめに
突然ですが、自転車乗りは一周ライド好きが多いです。スタートとゴールが同一地点なので車や電車でのアクセスがしやすい、同じ道を通ることが少なく新鮮な感覚が楽しめる、など理由は人それぞれです。私もその例に漏れず、一周ライドが大好きです。
そんな一周ライド好きな私がいつかやってみたいと考えていた一周ライド「東京湾一周」に挑戦してきました。「東京湾一周」は、佐渡ロングライドをテーマにしたアザミユウコ先生の「いきなりロングライド」で、ロングライドの練習として取り上げられていました。そのころからうっすらと興味を持っていたので、ほぼ1年越しの達成となりました。
挑戦までのこと
いつかは挑戦してみたい「東京湾一周」。ルート自体は作成してEdge 1030にダウンロードしていました。ちょうど東京滞在中に1日だけぽっかりと予定があいた日があって、天気予報もイマイチながら夕方までは雨が降らなさそう。気圧配置から通り雨くらいはありそうでしたが、一周ライドはスタート地点がゴール地点なので、雨に降られてもゴール後にすぐシャワーを浴びて休息できるので問題なし。これは挑戦するしかないでしょう、ってことで挑戦することにしました。
雨に降られたライドの後で輪行帰宅だとしんどいですからね。一周ライドなら着替えを用意してスタート地点のコインロッカーに預ける手もありますが、荷物が増えてしまいます。その点、拠点スタート、拠点ゴールの一周ライドなら、荷物を減らして身軽にライドできるのが嬉しいです。
東京〜神奈川
挑戦当日は早起きしてスタートするのみ。拠点スタートだと準備が簡単でよいですね。といいつつ、ボトルへの給水を忘れてコンビニで調達したので、いらぬ時間をとってしまいました。
スタートは結局5時半ごろになりました。序盤は国道15号線をひたすら南に走ります。早朝だけあって車が少ないのが嬉しいところ。
早朝といっても車が皆無ってわけじゃありません。トラックも多く気が抜けません。朝からお仕事おつかれさまです。
青空も垣間見えるほどほどの空模様です。天気予報よりは良好でラッキー。
道行きは順調、川崎を越えて横浜に到着です。
都市部は信号でのストップアンドゴーが多く、時間の割に距離が稼げません。東京湾一周では、途中に1時間1本のフェリー区間があるので、時間を気にしながら進みます。焦りは禁物ですけどね。
神奈川〜横須賀
横浜から先は、首都高の下を通っている国道357号線を進んでいきます。金沢柴町から海の公園沿いを抜けて国道16号線に移り、横須賀方面を目指します。
三浦半島一周ライドでも通った馬堀海岸沿いのよこすか海岸通りストレートです。
海沿いの絶景ストレートにペダルも軽くなりますね。ここまで、なかなか見られなかった海の風景に心が躍ります。
天候は、雲少なめの晴れです。事前の曇り予報はなんだったのか?
さらに進んで、浦賀の渡しに到着です。三浦半島一周ライドで通っているルートなので、余裕を持って進めますね。
東京湾フェリー
無事、東京湾フェリーターミナル、久里浜港に到着しました。出港予定時刻の10分前、タイミングばっちりです。
自転車は片道1210円です。運賃を払って乗船を待ちます。
乗船すると、係員さんが自転車を固定してくれます。
広い車両甲板です。外が見えるので開放感がありますね。これだけ広い車両甲板でも、時期によっては満車・満席になるとのこと。
さっそくフェリーの中を探検です。デッキからの見晴らしがサイコーですね。
この辺の景色、フェリーっぽい。
ろんぐらいだぁすで紹介されていた関係か、主人公である亜美ちゃんのポップがありました。
充実の売店コーナー!ホットスナックからアイスクリームまで幅広く扱っています。
お腹もすいていたので、海軍カレーパンとさんが焼き、それに限定パッケージのコーラを買い求めました。
船内でのんびり海を見ながら補給です。向こうに見えるのは金谷港から久里浜へ向かうもう一隻のフェリーです。
船内は、テーブル席やリクライニング席などいろいろな座席があって、思い思いの格好でくつろげます。
フェリーの乗船時間は1時間ほどです。ライドに備えてゆっくりと脚を休めることにしました。
カフェグローブでお昼ご飯
無事に金谷港に到着しました。お昼ご飯は佐貫町にあるカフェ・グローブでいただくことにします。店主がサイクリストでサイクリストに優しいカフェだそうです。
場所がすごく分かりにくいので、要所要所にこんな案内があります。
ほんとにこの先にカフェがあるの?という道を進むと、ようやく到着です。急に雨がぱらついてきたので、雨宿りも兼ねたお昼ご飯になりそう。タイミングよかった。
写真撮影OK。
小さい美術館も併設されています。
メニューはいろいろです。
店内はシックで落ち着いていてオシャレな雰囲気です。
キッシュ、マフィン、スイーツはその時々のメニューです。
スコーンも美味しそう。
マフィンも魅力的ですね。
ウッドデッキ席です。開放的でステキな空間です。雨だと少し寒かったですね。
寒かったので、メニューからはカレーをチョイス。スパイスで暖まりましょう。
お腹に余裕があったので、キッシュも頼んでしまいました。焼きたてアツアツです。あったまる〜。
食後にコーヒーも頼んじゃいました。コスタリカです。酸味抑えめでコクがあり、スッキリした味で食後にぴったりでした。
のんびりお昼ご飯を食べている間に、天候が回復、晴れ間が覗いてきました。
やったぜ。雨宿り成功です。午後からも楽しいライドになりそうな予感。
木更津へ
カレーやコーヒーで元気いっぱい、午後もペダルを回して進んでいきます。富津岬を経由して木更津を目指します。
カフェ・グローブからルートへ戻る間に牛を発見。
来るときは雨で気づきませんでした。
青空が広がった田園風景です。千葉の内房エリアは可能性がいっぱいですね。今回は通り過ぎるのみですが、次回はゆっくりとまわってみたいものです。
海沿いの絶景ストレートを進んでいきます。
富津海水浴場に到着、サーフィンを楽しんでいるサーファーがたくさんいました。
再びなが〜いストレートを進んで富津岬の先端へ向かいます。
富津岬の展望台に到着です。SPD-SLシューズですが、登ってみましょう。
東京湾が一望できます!
霞がかっているのが残念です。
袖ケ浦〜稲毛
富津岬からは木更津を経由して袖ケ浦へ向かいます。ちなみに木更津からは海ほたるを経由して品川まで高速バスがあり、輪行袋に入れた自転車ならトランクルームに預かってくれるとのこと。JRで千葉側をぐるっとまわるより速いので、覚えておくと役に立つかも。
袖ケ浦公園の手前、通称「千葉フォルニア」です。高い椰子の木が並んで南国を思わせます。曇り空が残念。青空ならインスタ映えするのに。
東京湾アクアラインと海ほたるが遠くに見えますね。
一度は行ってみたいですね、海ほたる。
千葉フォルニアを再び通って国道16号線に戻ります。
ここからは京葉工業地域を進んでいきます。高速で走るトラックの脇を進むストレス区間、おまけにコンビニも少なく休憩ポイントにも困ります。たまに工業用鉄道を見かけて楽しんだりするも、代わり映えのしない風景に飽きてくることもあって危険。注意しながら進んでいきます。
稲毛海浜公園から海浜大通りを抜ければ、東京はもうすぐです。
幕張〜東京
船橋付近は徒歩のみのルートを入れて国道を回避してみました。都心部の車道はしんどいですからね。
浦安付近では、県道276号線から東京ディズニーリゾートの海側を通ってみました。車が少なく見通しのよい舗装路で、エアロロードでかっ飛ばしたくなります。といってもライドは終盤で疲れも出ているので、無理にまわる必要はなかったかも。
ディズニーリゾートには、別の機会で訪れたいですね。今回は通り過ぎるだけ。
有明付近で夕暮れをむかえました。日没まであと少し。
東京駅に到着、いったんのゴールかな。日没までに到着できてよかったです。銀座付近のタクシーには閉口しましたけど、トラブルがなくてよかったです。
ここからスタート地点まであと少し、気を抜かずに進んで無事にゴールできました。
おわりに
東京湾一周200kmライド、無事ゴールできてものすごい達成感です。とはいえ、ライドがメインで寄り道はほとんどなく、達成感しかなかったかもしれません。ビワイチと似たような感覚ですね。
天候の方は、千葉の金谷付近と東京の有明付近で通り雨があったものの、ほぼ曇りか晴れで天候に恵まれたライドでした。フェリーの時刻もぴったりで無駄な待ち時間もなく、よいライドになりました。
ルートとしては、200km走って獲得標高は750mとほぼ平坦ルートです。ただ、都心部や工業地域を通るため、走りやすいとは言いがたいですね。ところどころに登場する走りやすいストレートが癒やし区間です。
達成感はすごいですが、もう一度走りたいかと言われると躊躇いますね。次回は久里浜まで輪行してフェリーに乗り、千葉の南の方をまわってみたいと思います。