はじめに
長野が大好きです。はじまりはアルプスあづみのセンチュリーライドで走った松本〜白馬の往復ルートでした。北アルプスを見ながら青い空の下をライドする、そんな体験に心が虜になりました。それから、長野〜白馬〜松本や小熊山、それに乗鞍など、長野のいろいろな場所を巡ったのでした。
幸運にも、この夏、そんな大好きな長野でライドする機会がありました。隙間時間を使って自動車でトランポしつつのライドだったので、景色を楽しむようなロングライドは難しい。そこで、主立ったヒルクライムポイントを巡るヒルクライムざんまいライドにしてきました!!
栂池自然園コースのヒルクライム
最初のヒルクライムは栂池高原です。北アルプスの山並みを眺めつつ、スキー場内の林道をライドするコースです。つがいけサイクルクラシックの光式コースでもあります。
ゴンドラリフトの駐車場に車をとめて、ライドの準備ができたらヒルクライムスタートです。
スキー場の中を登っていきます。夏のスキー場は緑が目にまぶしい。
眼下には小谷村が一望できます。といっても、進行方向と逆側なので、振り返らないと景色は見られません。休憩ついでに足を止めながら景色を楽しみつつ、ヒルクライムです。
緑の中をどんどん登っていきます。
途中、舗装工事中の区間がありました。同じルートをダウンヒルするため、注意が必要ですね。覚えておきましょう。
ひたすら登って、ようやくフィニッシュ!ガーミンの獲得標高が930mほどでした。看板では1200mほどになっています。今回はゴンドラリフト駅からのスタートだったので、獲得標高が少なかったのでしょう。
ここから先は自転車を乗り入れられないため、歩いて進みます。栂池自然園の入り口で記念撮影しました。ここから歩いて10分ほどで栂池自然園です。SPD-SLシューズで歩きづらかったことと、時間の余裕がなかったので、今回はここまでです。
ゴンドラリフトの駅でも記念撮影。わざわざ自転車で登ってくる物好きは、他に数人でした。登山の格好でゴンドラを使う方がほとんどでしたね。
次はゴンドラリフトで登って、自然園に行ってみたいです。
帰りはダウンヒルです。長時間下りが続くため、握力がなくならないよう気をつけながらゆっくり下っていきます。
ヒルクライムでは気づかなかった風景も、ダウンヒルなら目が行きます。ここは大阪経済大学の山荘です。こんなところで過ごせたら、楽しそう!
こちらはリフトの駅です。冬はスキーやスノーボードを楽しむ方がたくさん利用するのでしょう。冬の長野も楽しんでみたいものです。
見晴らしがよい場所はところどころで、乗鞍や渋峠のように絶景続きではありません。ちょっと残念。
無事にダウンヒル完了。ゴンドラリフト駅に併設された温泉で汗を流してライド完了です。
黒菱林道ヒルクライム
お次は黒菱林道です。黒菱林道は、白馬から和田野の森を経由して標高1500mにあるカフェテリア黒菱まで、9km 760m upのヒルクライムルートです。天気に恵まれると、白馬三山の威容を見ながらヒルクライムが楽しめる、絶景ルートとのこと。期待が高まります。
白馬周辺の無料駐車場に車をとめて、ライドスタートです。
最初は、ペンションや山荘が建ち並ぶ和田野の森を抜けていきます。和田野の森は、大規模なリゾートホテルもある、リゾート地です。一度は滞在してみたいものです。
和田野の森を抜けると、いよいよ黒菱林道です。ちなみに、ここまででも斜度10%程度のヒルクライムが続きます。なかなか登りがいのあるルートですね。
黒菱林道は牧場内を走っているため、牛に注意が必要です。このグレーチングは、牛が逃げないためのものでしょう。タイヤをとられないよう、注意して走り抜けました。
眼下には通ってきた林道が一望できます。まるでアルプスの山岳コースを思わせる風景です。楽しい!
あのあたりを、はるばる登ってきたんだな、と感慨にふけります。さて、先は長い。こつこつペダルを回していきましょう。
この辺りまで登ってくると、高い木がなくなって見晴らしがよくなります。いわゆる森林限界を超えたのかもしれません。
さらにペダルを回して、ようやくフィニッシュ!ゴール地点はカフェテリアなので、自動販売機やトイレなど、設備充実です。リフトを使えばさらに上まで行けますが、残り時間の関係でここで引き返します。
いつも通り注意しながらのダウンヒル。行楽シーズンらしく車の量が多いため、特にカーブでは気をつけます。遊びのライドですから、無事に帰るのが最優先です。
白馬の山々には雲がかかっていました。残念。夏の午後は雲が出やすいんでしょうか。山頂が見えたことがありません。
見たかったな。
次に来る楽しみができた、ということにしてダウンヒルを続け、無事に車まで戻ってこられました。
小熊山ヒルクライム
さて、お次は小熊山ヒルクライムです。黒菱林道に続いてのヒルクライムです。累計の獲得標高が2000m近く、体力的には問題ない範囲です。
今回は、ゆーぷる木崎湖からスタートして、西側の爺ヶ岳からアプローチするルートを引きました。簗場駅からアプローチするより距離が長くなりますが、斜度が緩くなって登りやすいはず。この分岐を右に進めば、鹿島槍まで一本道です。
雰囲気のよい林道です。交通量皆無に見えて、たまに車が通るので注意。さすが行楽シーズンです。
ゆるゆる登っていきます。斜度は最大でも8%くらいです。簗場からのアプローチでは10%を超える斜度がありました。それに比べると楽ですね。
鹿島槍スポーツビレッジに到着です。
夏はオフシーズンで、営業している建物が少ないです。建物が閉まっていると、自動販売機も使えません。動いている自動販売機を探して、水分補給です。発売したばかりの、コカコーラのエナジードリンクを試してみました。モンスターエナジーのコーラ風味ですね。これなら普通の赤コーラでいいかな。
補給したら再びヒルクライムです。小熊山は登り一辺倒でなく、下っては登っての登り返しがあります。登り返しは心にダメージがありますよね。後で登らせるなら下らせないでよ。とはいっても、一度通ったルートなので、さほどダメージなく淡々と登って、パラグライダー場に到着!
相変わらずのいい眺めです。
木崎湖が一望できるのがいいですね。穏やかな湖面を眺めていると、心が落ち着きます。
あまり長居はできません。南へダウンヒルして帰路につきます。木崎湖を周回しつつ、いつもの縁川商店へ。
稲尾駅です。このルートでは、海ノ口駅が道の逆側で行きづらいです。時間の都合もあって、今回は通過してしまいました。
ゆーぷる木崎湖まで戻ったら、温泉をいただいてライド完了。木崎湖・小熊山は、いつ来ても癒やされますね。これからも定期的に訪れたいものです。
おわりに
車でのトランポを活用して、隙間時間を楽しみ尽くしたライドでした。ヒルクライムをやりきった達成感と、ゴール付近での絶景が楽しめました。ダウンヒルには注意が必要なものの、ヒルクライムは楽しいですね。まだ見ぬヒルクライムポイントがあると思うと、永遠に楽しめそうで飽きません。
車でのトランポは、ライド前の準備が簡単ですし、ライド後も温泉に入ったりご飯を食べたりと自由度が高いのがよいところ。これからも積極的に活用していきたいです。ただし、ライド後の運転には、ライドの疲れが影響しないよう注意することにしましょう。
心残りは、雲がかかっていて山頂がキレイに見えなかったことですね。嶺方峠のビューポイントからも、ご覧の通り山頂には雲がかかってしまっていました。次は数日間滞在して、晴れを狙って訪れる機会を作りたいものです。