はじめに
九州から四国をまわる旅ライド、前回は小倉から国東半島をまわって、別府温泉を横目に見ながら大分に到着するまでを書きました。
2日目は、国道九四フェリーで四国に渡り、松山まで走ります。四国最西端の佐田岬が楽しみです。立地の関係で、なかなか行く機会がありませんからね。
佐賀関へ
国道九四フェリーは、九州の佐賀関と四国の佐田岬をつなぐ航路です。1時間ごとに1日16便で運航しています。所要時間が70分です。
大分から佐賀関までは25kmほど。朝の大分を出発して、県道22号線を進みます。
県道22号線は、併走する国道197号線よりも海寄りを走っています。休日だったからか、道が広い割に交通量が少なく、走りやすかったです。もっとも、途中で197号線に合流しちゃうんですけどね。
案内看板に、佐賀関が登場しました。あと少し!
国道九四フェリーで四国へ
海沿いを進んで、佐賀関のフェリーターミナルに到着です。途中、海沿いのサイクリングロードがあったんですが、通行止めでした。残念。整備が追いついてないんでしょうね。
佐賀関のフェリーターミナルは、2019年12月にリニューアルしたばかりです。大変キレイでした。でも、写真を撮りそびれました。無念。疲れていたのかも。
乗船手続きを済ませてしばらく待つと、フェリーが到着しました。今回のフェリーは「速なみ」です。他に「遊なぎ」「遙かぜ」の2隻が就航中です。
小さいようでいて、近くで見ると大迫力!自動車で48台、旅客定員が292名とけっこうな大きさのフェリーです。大迫力も当然。
タラップはなく、船首部分から乗り込みます。四国からの乗客が下船したら、徒歩、二輪、自動車の順番で乗船していきます。
自転車は、輪留めをした上でロープで固定します。毛布で車体を保護してくれる丁寧さ。ありがたいですね。
船内は広いです。売店や自動販売機もあって、のんびり過ごせます。椅子の他に、靴を脱いでくつろげる座敷もあります。追加料金を支払えば、展望席や個室もあるみたいです。今回はパス。
自動販売機で温かいお茶を買って、休憩。
あちこちにコンセントがありました。移動時間で充電可能。至れり尽くせりです。
フェリーに乗っている間に、晴れ間が覗いてきました!好天の佐田岬を楽しめそうです。やったね。
70分はあっという間。四国の佐田岬にある三崎港に到着しました。
下船は船尾からです。通り抜けで方向転換しなくてもよいため、スムーズに下船できます。二輪は最後です。
ブルーラインが引かれていました。国道フェリーなので、当然か。
いざ、愛媛へ!
四国の最西端、佐田岬へ
三崎港フェリーターミナルには、「はなはな」という店舗があります。お土産物のみの扱いで、座って食べるコーナーはないようです。ランチは別の場所を探すことにしましょう。
お弁当やお惣菜を置いてます。買って外で食べればよいのですが、寒い!暖かい室内で座ってゆっくり食べたい!
乗ってきたフェリーを眺めつつ、佐田岬へ向かって進みます。
こうしてみると、意外に小さく見えますね。
佐田岬までは尾根筋を進むことになります。当然、港からはヒルクライムになるわけです。延々と登る途中で見晴らしのよい場所があったので、写真撮影を言い訳にして休憩。
海抜0mの海面から、だいたい200mくらいまで登りました。
乗ってきたフェリーが九州に帰っていきます。大分から宮崎、鹿児島を行くルートも面白そうだなー。
雲間から差し込む光が印象的です。
ひたすら進んでいきます。登っているか下っているかのどちらかで、なかなか過酷なルートでした。
ようやく佐田岬の駐車場に到着です。舗装路はここまでです。この先1.8kmほどは、山道を進みます。途中8%を超える激坂があるとのこと。SPD-SLシューズでどこまでいけるかな?挑戦です。
佐田岬の灯台と御籠島
ここからは自転車を降りて、押しながら進みます。
木々の織りなすトンネルです。風を遮ってくれてありがたいです。かなりの強風で、木がなかったら吹き飛ばされそうなくらいでした。
木々のトンネルを抜けると、海が見える場所でした。当然吹きさらしになるため、ゆっくり慎重に進みます。
人っ子一人いません。絶景を独り占め!
もう少し進んで、佐田岬の灯台に到着しました。風が強くてヒヤリとする場面もありました。
灯台の裏に、四国最西端のモニュメントがありました。四国一周で通り損ねたポイントだったので、気になっていたんですよね。来られてよかったです。
向こうに見えるのは、御籠島です。せっかくなので、後で行ってみましょう。
日本一長い岬の名は伊達ではありません。昨日通ってきた国東半島がうっすらと見えています。
それにしても、晴れてよかった。荒天だと危なくてここまで来られませんからね。
風が強いものの、海に表情が出て、それはそれでヨシ。
いよいよ御籠島へ進みます。灯台からは少し下ります。波で足下が濡れています。足下注意!
案内図がありました。砲台の跡地があるみたいです。
案内図の場所から少し登って、御籠島に到着です。
灯台と組み合わせられるモニュメントがありました。インスタ映えしそう。
外から見る灯台もいいものです。
風が強いのには閉口しますけどね。自転車が風に煽られて体勢を崩さないように注意。
佐田岬灯台と愛車。よくぞここまで来たものです。感慨深い。
洞窟砲台跡地です。
来た道をふりかえると、こうなっています。海が透き通っていてキレイ。いつまでも眺めていたい。
名残惜しいですが、お腹もすいてきたので先に進みましょう。
三崎港まで戻ります。途中、風力発電の風車が並んでいます。強風を受けてビュンビュンまわっていました。
三崎港まで戻った時点で獲得標高が800mほど、アップダウンばかりで獲得標高が積み上がります。この先もアップダウンばかりで、さらに獲得標高がかさみそうです。
まりーな亭でランチ
ほどよい時間になったので、三崎港の近くでお昼にします。
岬の恵みを供する海鮮料理のお店です。
どれも美味しそう。さっそく入りましょう。
迷ってしまいますね。
まずはじゃこ天を頼んでみました。二種類の盛り合わせです。温かくて美味しい!
迷ったときは左上、メインは「三崎の幸 満開丼」をチョイス。
海の幸たっぷりの海鮮丼に、卵をからめていただくスタイルです。あっという間に完食。美味しかった。温かいお茶をいただいて、ゆっくり休憩します。この先もアップダウンばかりですからね。岬の尾根筋はつらい。
八幡浜へ
さて、休憩して足も回復したことですし、先に進みましょう。
ブルーラインが引かれたキレイな道です。佐田岬メロディラインと名前が付いています。地面に刻まれた溝により、車で走るとメロディが流れるのです。自転車だと速度が足りずにメロディにはなりません。
たまに見える絶景に足を止めつつ、ひたすらペダルを回します。後半は向かい風区間もあって、かなりしんどかったです。
八幡浜に入って、国道378号線を進みます。ここからは、以前通ったことがある四国一周ルートです。
長浜から松山へ
トンネルを抜けると、伊予灘を見ながら進む「夕焼け小焼けライン」です。海沿いの道、いいですよね。絶景を見ながら之ライド、大好きです。
風向きは、向かい風になったり追い風になったり変化していました。向かい風ばかりでないのが幸い。追い風のときはボーナスステージだと思ってペダルを回します。
夕暮れにはまだ早い。下灘で夕焼けを見ようと思いましたが、ナイトライドを回避したくてやめました。
長浜大橋です。四国一周のときは渡らずに外から見るだけでした。今回は渡れました。これでまた一つ回収したぜ。
観光トイレで休憩。あと少しで松山です。
夕暮れの道を進んで、無事に松山に到着できました。トラブルなく、晴天の絶景を楽しめた素晴らしいライドでした。
明日はしまなみ海道を進みます。距離も短く、ゆるポタですね。
今回の軌跡
参考
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