そうだ、紅葉を見に行こう!と思い立ったのは数日前のことでした。
そういえば、ふと今年は紅葉らしい紅葉を見ていないことに気づいたのです。乗鞍に行きたいと思っていたものの結局行けないまま雪に閉ざされ時機を逸し、紅葉への情熱を失いかけていたのでした。
そんな中、滋賀県と福井県の県境にあるおにゅう峠の舗装工事が完了し、通行できるようになっていたことを思い出したのです。おにゅう峠は雲海で有名な絶景スポットですが、10月下旬からは紅葉が見頃を迎える紅葉スポットでもあります。名前だけは聞いていたものの行ったことがなかったスポット、これは行くしかないでしょう。
さっそく、鯖街道からおにゅう峠を抜けて小浜から敦賀を回りサンダーバードで帰るルートを引いてからサンダーバードの混み具合を見ると、なんと指定席はほぼ満席でした。蟹のシーズンが始まったからでしょうか、驚きの混雑具合です。
サンダーバードなら荷物置き場も豊富なので、輪行袋ひとつなら何とかなるはずですが、今ひとつ気分が乗らなかったので車でトランポすることにしました。ライド後の温泉も楽しみたいですしね。
ピエリ守山からスタート
琵琶湖方面へ車でトランポとくれば、駐車場はいつものピエリ守山です。
この日は絶好のサイクリング日和とあって、車から自転車をおろしてライドの準備をしている人をちらほらと見かけました。
ピエリ守山をスタートしたら、琵琶湖大橋を渡ります。
この時間帯に自転車で琵琶湖大橋を渡ったことがなかったので、新鮮な眺めです。
ビワイチだと、ぐるっと一周して帰ってくるので琵琶湖大橋を渡るのは夕方なんですよね。
途中峠〜花折峠
琵琶湖大橋を渡ったら、真野から途中峠・花折峠を登っていきます。
琵琶湖からはずっと登りで、だいたい500m弱のヒルクライムです。スタート直後で脚が新鮮なので、苦もなく進めました。途中、反射ベストを着たブルベライダーをちらほらと見かけました。後で確認すると、引いたルートがBRM1114近畿300kmのルートと重複していたようです。歴戦とおぼしきランドヌールたちを見ながら、マイペースでヒルクライムしました。
途中峠で国道367号線に合流した後は、鯖街道を進みます。このルートは先日の三方五湖〜敦賀ライドで通ったルートです。夏の盛りとは違い、色づく木々が目を楽しませてくれました。
この辺りで、すでに紅葉を十分楽しんだ気になれました。
花折峠のピークからトンネルを抜けると、しばらくはくだり基調の快走ルートです。
朽木からおにゅう峠へ
しばらく進んで安曇川と針畑川の合流地点で鯖街道を離れます。ここからおにゅう峠までは登りが続きます。
序盤の斜度はそこまできつくなく、景色を楽しみながら進んでいけました。
いい雰囲気です。道幅は車がギリギリすれ違えるかどうか、路面も多少荒れていることがあるので注意が必要です。
時折現れる集落です。自分の進む先が遠くに見える景色、いいですね。
いちょうがピークを迎えていました。風に舞い散る黄色い葉っぱがキレイ。
紅葉も見頃でした。おにゅう峠はここよりも標高が高いので、見頃のピークは過ぎてしまっているかもしれません。
はやる気持ちを抑えて、淡々とマイペースで登っていきます。
ちょうど、ススキも見頃でした。陽光に輝くススキ、キラキラしていてキレイです。ススキの名所にも行ってみたいですね。
この辺りから、斜度がキツくなります。キツいといっても平均斜度7%程度、ピークでも10%ほどです。景色を楽しむ余裕が持てました。ヒルクライムをこなせる体力がついてきたようです。自信が持てますね。
時折、見晴らしのよいポイントがあります。自転車をとめて写真撮影タイム。転落が怖くて見通しのよい構図を作る勇気が出ませんでした。
緑、黄色、赤、様々な色が踊ります。道沿いの木々は見頃のピークを過ぎていましたが、下に見える木々は紅葉のピークを迎えつつあるように見えました。タイミングはよかったかな。
おにゅう峠にて
しばらく進んで、おにゅう峠のピークに到着です。
ブログやSNSで見覚えのある石碑です。自分の自転車といっしょに写真に収められて、感無量。
遠くに見えるのは日本海です。少し霞んで見づらいのが残念。
山肌を彩る木々と、雲が落とす影の対比が面白い。雲が流れるのが速く、影の様子が目まぐるしく変わります。見ていて飽きませんね。
敦賀まで行ってみたかったなぁ。
しばしおにゅう峠を楽しんだら、帰路につきます。峠のピークは吹きさらしで寒かったです。この日は気温が高く日も照っていたので、凍えるほどではなかったのが幸いでした。
ダウンヒルしながら絶景スポットでは立ち止まって写真撮影です。一眼を背負ってきた甲斐がありました。
定番の絶景スポットから。グループライドの集団もいくつか見かけました。絶好のサイクリング日和でしたからね。
野鳥を見かけたので一枚。鳥や飛行機にハマると、レンズの大きさと値段に歯止めがかからなくなるので、ほどほどに。
超望遠レンズを買うよりも、ロングライド向けのディスクブレーキな自転車が欲しいですね。それよりも先に、置き場所の確保が問題なんですけど。
琵琶湖へ
同じルートを戻るのも味気ないので、帰りは別ルートを引きました。県道781号線から県道23号線を通って琵琶湖沿いに出るルートです。琵琶湖沿いまで出たら、あとはビワイチルートを進むのみ。
県道781号線は山あいを抜ける雰囲気のよい道でした。
ススキが川沿いに群生していたり、
突然、陶芸スポットが現れたりと、飽きずに楽しめました。
くだり基調なので、頑張らなくてもするすると進んでいけるのが素晴らしい。
いちょうの黄色は、どこでも鮮やかでした。あまりの鮮やかさに、目がちかちかします。
青空と色とりどりの木々の対比が美しい。
天候に恵まれて、幸せなライドです。
お昼は道の駅 くつき新本陣でいただきました。今は珍しくなったバイキングです。税込み1100とお買い得。バイキングの定番カレーライスの他にもフライや天ぷらなど魅力的なメニューが食べ放題。残り40km程度なのに、調子に乗って食べ過ぎました。
再び山あいを先に進みます。
ようやく開けた平地に出てきました。ちょうど追い風で快調に進みます。
ビワイチルートを進む
高島市街から国道161号線に合流すれば、あとはビワイチルートを進むのみです。
白鬚神社です。ビワイチと違った時間帯なので、雰囲気も違って見えますね。
人がさほど多くなくて、快適。
いつものビワイチより早めの時間帯なので、新鮮。
あとはいつものビワイチルートをたどって、琵琶湖大橋まで戻りました。
穏やかな風景。心安らぎます。
時間が違うだけで、見たことのある景色が違った様子を見せてくれます。
スタート地点のピエリ守山に戻って、ライド完了です。ライド完了後は、ピエリ守山にあるスーパー銭湯「水春」で汗を流して帰りました。帰りはいつも通りの渋滞でした。来るときは1時間だった行程が、帰りには2時間かかりました。車は便利ですが、渋滞だけはなんともしがたいですね。
おわりに
紅葉を目当てにしたライド、色とりどりの木々や色づく山肌を楽しめました。次はぜひ福井側に抜けてみたいです。福井側では、小浜に寄り道して敦賀から輪行で帰る、あるいは舞鶴方面に進むのも面白そうです。冬が近づくと峠は通りづらいので、挑戦するにしても春になって暖かくなってからですね。それまでは、あれこれルートを引きながら楽しむとしましょう。