ソニーが発表した新しいヘッドホン「LinkBuds」を購入しました。
LinkBudsは、いわゆる左右が分離した完全ワイヤレスヘッドホンです。リング状のドライバーを採用することで、外の音を聴きながら聞こえるのがウリです。開発に3年をかけたソニーの戦略商品とのこと。イロモノの気配もしますが、勢いで購入しないと買い時を逃しがちなので、思い切って購入したわけです。
最近のソニー製イヤホンらしく、再生素材を使った簡易なパッケージです。小さくまとまっていて保管しやすいので、割と気に入っています。
マグネットでとめられた蓋を開けると、充電ケースに入った本体とご対面です。
手に取った感想は「小さい!軽い!」です。WF-1000XM4に比べて半分の重さとのこと。ケースの大きさも、WF-1000XM4に比べると3/4程度になっています。
色の展開はグレーとホワイトの2色です。今回はホワイトを選びました。再生素材を使ったオフホワイトの質感が優しく、飽きのこないデザインで気に入っています。オーディオ製品は黒系を選びがちな私ですが、今回はホワイトを選んでよかったと思います。
ケースのボタンを押すと、蓋が開いて本体の登場です。ドーム状の本体部分とリング状のドライバー部分がつながった独特の形状が目をひきます。
ドライバーの中心に穴が空いていることで、長時間の装着でも耳に負担がなく、つけっぱなしにできるというわけです。
耳に接する側には、音を出すための開口部と装着を検出するためのセンサーが配置されています。D状の部品はフィッティングサポーターで、耳介に引っかかることで装着を安定させてくれます。XSからXLまで5種類が同梱されていて、人それぞれの耳の形に合わせて交換します。
しばらく装着して使ってみたところ、確かにカタログでうたっている通りの装着感で負担が少ないですね。穴の空いたドライバーを耳の穴にそっと添えるような装着になるため、耳の穴に差し込む一般的なイヤホンよりも負担が少ないです。本体が軽いことも負担の少なさに貢献していますね。
それでいて、音圧や高音・低音といった音質は満足できるレベルです。もちろんWF-1000XM4と比べると見劣りしますが、リング状のドライバーやオープン構造なことを考慮すると健闘しています。何よりも、つけていることを忘れるくらいの軽い装着感でこの音質なら十分満足できます。
外の音の聞こえ方も自然そのものです。穴の空いたドライバーで外の音を直接聞いているので当然ではあります。WF-1000XM4の外音取り込みも割と自然なのですが、LinkBudsと聴き比べると不自然さを感じます。やはり直接聞くに勝る体験はありません。一方で外の騒音に影響されることが多く、特に電車内での聞こえ方は気になります。周囲の騒音にあわせて音量を調節するアダプティブボリュームコントロールがどこまで頑張ってくれるか、試してみようと思います。
LinkBudsは、WF-1000Xシリーズとは違った方向性の完全ワイヤレスイヤホンで、新しい使い方を感じさせてくれる意欲的なイヤホンです。イヤホンだけでなくマイクも進化しているとのことで、音声通話でも活用してみようと思います。