自転車のトレーニングサービスを始めてみました。
AIを活用したパーソナライズトレーニングメニューが売りのサービス「TrainerRoad」です。
スマートトレーナー「Wahoo KICKR」を購入したので、パワーを指標にしたワークアウトの際にERGモードを使うことでトルクとケイデンスのみに集中でき、シフトチェンジを気にする必要がなくなりました。
これでトレーニングに励めるのですが、ワークアウトのメニューを考えて作ったり選んだりするのが意外と面倒なんですよね。同じような悩みを抱える人は多いようで、解決策となるサービスがいくつか見つかりました。
今回は、Zwift、TrainerRoad、それにWahooのSYSTMが候補でした。
まずは有名どころでZwiftです。
インドアサイクリングを楽しくするアプリというキャッチフレーズで、ローラー台でペダルを回すと画面の中のアバターが前に進んで実走感を味わえます。複数人で連れ立ってライドしたりレースしたりと、SNS的な機能も充実しています。フリー走行だけでなく、トレーニングメニューを選んでの走行も可能です。気になるお値段は月額1650円。円建て決済なので為替変動とは無縁です。
Zwiftでは、トレーニングメニューは自分で選ぶ必要があります。ゴールから逆算して自分に必要なトレーニングメニューを考えるのが面倒なので、今回は目的に合わずパス。
WahooのSYSTMは、サイクリング以外に筋力・ヨガ・ランニング・水泳・メンタルといった幅広いトレーニングを管理できるのが魅力。RGTという別サービスとセットで15ドルとお得感があります。ただ、使っている人が少なくて今ひとつ評判が読めなかったのでパスしました。14日間はお試しできるので、いずれ試してみたい。
最終的に選んだのがTrainerRoadでした。ゴールを設定して、そこから逆算して必要なトレーニングメニューを組み立ててくれること、インドアとアウトドアのライドを統合して管理できること、それに豊富なワークアウトがあることが決め手でした。月額20ドル程度と割にお高いですが、それだけの価値はありそうです。30日間は返金保証があるので、使ってみて合わないと感じたらやめればよいでしょう。
TrainerRoadを始めると、チュートリアルを経てトレーニングプランの作成に入ります。おすすめはCustom Plan Builderで、ゴールとなるレースや期間を設定して、自分が週にどれくらいトレーニングに費やせるかを指定すると、自動的にトレーニングプランを作成してくれます。
トレーニングプランはベース・ビルド・スペシャルティの3フェーズに分かれていて、それぞれのフェーズを自分で組み立てることもできますが、まずはTrainerRoadのおすすめに従うのがよいでしょう。私もそうしました。
トレーニングプランができると、このようにカレンダー状に表示してくれます。あとは毎日提示されるワークアウトをこなしていけばよいというわけです。まるで自分のためのコーチがついてくれたような体験ができます。ワークアウトを考えなくてすむのは楽ですね。トレーニングに集中できます。
ワークアウトはインドアとアウトドアを選べます。また、ワークアウトの消化状況やアウトドアライドの負荷を見て、自動的に将来のワークアウトを調整してくれます。常に自分の状態に最適化されたワークアウトが提示されるというわけです。
ワークアウトはアプリとスマートトレーナーをペアリングして行います。アプリから自動的にスマートトレーナーに負荷を設定してくれるので、自分はひたすらペダリングに集中できます。ワークアウト完了後は、パワー他を分析して自分の強さを更新してくれます。上の図でProgressionsとなっているあたりがそれですね。今回のワークアウトでSweet Spotが3.8から4.1に伸びています。
こうやってワークアウトの成果が数字で見えると、やる気になりますね。うまい仕掛けだと思いました。
インドアでのトレーニングは面白みが少なくてなかなか続かないものですが、TrainerRoadは今のところ続けられています。トレーニング以外に考えることを減らして、トレーニングに集中できるのが効果的なのでしょう。今後もTrainerRoadを活用してトレーニングを続け、強くなっていきたいと思います。