ロードバイク用の携帯ポンプを購入しました。TOPEAKの2ステージテクノロジーを採用した携帯ポンプです。
普段はツールボトルに予備チューブや携帯工具などを入れて持ち歩いているのですが、タイヤをチューブレスシステムにしたのでツールボトルの中身を見直そうと思っていました。そんな中、ツールボトル以外に別途メンテナンスグッズを一通り揃える必要に駆られたので、いい機会だと新しい携帯ポンプに手を出してみたわけです。
TOPEAK ROADIE 2STAGEが採用している2ステージテクノロジーは、75psiまではステージ1(大容量充填)を、75〜160psiまではステージ2(高圧充填)を使用することで、より効率的な空気充填が可能という触れ込みです。チューブレスだと空気圧は低めで、75psiつまり5気圧ちょっとあれば十分に走行可能です。大容量充填でポンピングの回数が少なくなることを期待して、購入してみました。
全長162mm、重量89gと小型軽量なのは嬉しいですね。これならいつも使っているツールボトルにも収まりそうです。
ステージ1とステージ2は、ポンプ下端をひねって切り替えます。HVがHigh Volumeで大容量充填、HPがHigh Pressureで高圧充填です。
口金のロックはレバーを引き起こす方式です。
口金は仏式専用です。グッと奥まで差し込んで、ロックレバーを引き起こして固定します。
手近にあったGrand Prix 4000 S2(25C)で試してみると、ステージ1の設定で、ポンピング100回で3気圧、150回で4気圧、210回で5気圧になりました。5気圧付近になると抵抗が大きく、最後までポンピングできなかったために1気圧上げるためのポンピング回数が増えているのだと思います。
ポンプを伸ばす際の力で与圧して、縮める際の力をアシストする、いわゆる「例のポンプ」に類する機構は組み込まれておらず、ステージ1 HV設定だとカタログスペック通り5気圧付近が限界ですし、特にポンピングが楽なわけでもありません。一方で5気圧までのポンピング回数は200回と割と少なく、力をかければポンピングできないわけでもありません。
チューブレスシステムだと5気圧程度あれば十分に走行可能なので、シーラントで対応可能なパンクの際の継ぎ足しポンピングでは活躍の場があると思います。チューブを入れる場合は5気圧だと圧力不足かもしれませんが、段差に気をつけながらゆっくり走れば問題ないはず。ポンピングの感触と重さで5気圧が感じられるのも便利です。
ツールボトルに収まる軽量コンパクトでちょうどよいポンピング性能の逸品だと思います。TOPEAKのポンプは久々に使いましたが、しっかりした作りでポンピングにも不安がなく、よいものですね。TOPEAKには「例のポンプ」機構を備えた「ROADIE TT」シリーズがラインナップされているので、機会があれば試してみたいと思います。もっとも、実際に出番がないことが一番ですけどね。