はじめに
秋の阿蘇ライド、前回は早朝に大観峰で朝日を迎え、くじゅう連山とミルクロードを堪能したところまでを書きました。
阿蘇の絶景を楽しむ旅も今日が最終日です。今日も天気は上々。阿蘇の景色を楽しみながら帰るとしましょう。帰りは行きと同じく熊本駅から新幹線の予定です。同じルートというのも芸がないので、息と違うルートを通って熊本駅まで帰ることにします。
阿蘇〜熊本のルートはいくつかありますが、そのうちの一つ、ケニーロードを通ることにしました。ケニーロードはバイクライダーのケニーロバーツの名を愛称に冠した広域農道です。阿蘇五岳とカルデラの田園風景を一望できる絶景ロードとのこと。この目で見るのが楽しみです。
朝の阿蘇
昨日は大観峰で日の出を迎えましたが、今日はそんなこともなくのんびりと朝の空気を楽しみました。
カルデラは盆地状になっているので、日の出のタイミングや様子が新鮮です。
あのあたりが大観峰でしょうか。昨日はあそこから朝日を見たのですね。
雲海とはいかないまでも、低い位置に雲がかかっていて、昨日とは違った景色が見られました。
次は雲海が見られるといいな。
みるみるうちに日が昇り、清々しい夜明けとなりました。
宿で朝ごはんをいただいてエネルギー補給はばっちり。いざ出発です。
再び阿蘇山上へ!
今日のルートは、初日のルートを逆に辿って南阿蘇に出て、ケニーロードを通って熊本に向かうルートです。まずは阿蘇山上を目指します。
初日はダウンヒルでしたが、今日はヒルクライム。ダウンヒルと違ってゆっくりと景色を眺める余裕があります。
振り返ると、阿蘇の街並みが一望できます。初日も見たはずの景色ですが、朝だとまた違った趣があります。
青空と、どこまでも広がるような草原、それに阿蘇の山々。日本らしからぬ迫力の絶景です。
外輪山を入れて愛車と記念撮影です。
こんな景色を常に横目に見ながらのヒルクライムで、とても贅沢。
景色の変化もめまぐるしくて、飽きずに登っていくことができました。
あれに見えるは阿蘇中岳の噴煙か、それとも雲か。
青空に消えていくような道を、淡々と進んでいきます。
途中には、牛さんが悠々自適に暮らしている姿も見えました。
いやー、長閑ですね。
いつまでもぼーっと眺めていたいものですが、帰りの予定もありますから先に進むわけです。
草原の中をどこまでも続いていくような道。これぞ阿蘇!
雲一つない快晴で、青空の下をライド。テンション爆上げですね。
阿蘇山上が近くなると、森の中に入ったような景色変化があります。木々が色づいていて、これはこれでキレイ。
阿蘇山上にて
くるくるとペダルを回して、初日に訪れた草千里展望デッキに到着です。
初日は曇りでしたが、今日は快晴。また違った景色が楽しめてお得です。
外輪山と米塚が青空の下に一望できます。
やはり青空だと景色が映えますね。曇りも味があってよいものですが、青空はまた格別です。
阿蘇中岳は今日も元気に噴煙をあげています。
遠くの風車もすっきりと見渡せますね。
外輪山のあの辺りを走ったのかな、などと思いを馳せると、景色の楽しみ方も一味違ってきます。
次は登山もしてみたいところ。
写真ではよく分かりませんが、登山している人もいたように思います。
草千里ヶ浜は、この日も賑わっていました。こちらも青空に映えて大変ステキ。
噴煙は相変わらず勢いがあります。
遠くからでもよく見えますね。
草千里ヶ浜を後にして、中岳火口方面に向かいます。
噴煙以外には雲一つない快晴でした。今日もお天気に恵まれてよかったです。
山上ターミナルに到着です。初日は曇りで寒々としていましたが、今日は活気を感じます。
噴煙が目立ちますね。
阿蘇が火山であることが実感できます。
立入禁止は相変わらず。今は火口見学ができるようなので、次はぜひ火口付近まで行ってみたいものです。
これから進む方角へ目を向けると、ダイナミックな烏帽子岳の山容が目に入ってきます。
この荒々しい山肌も阿蘇ならでは。
南阿蘇に向かって、阿蘇パノラマラインをダウンヒルです。
南阿蘇へ!
阿蘇山上から南阿蘇までは、およそ700mほどのダウンヒルになります。初日はこれを登ってきたかと思うと感慨深い。
烏帽子岳を横目に見ながらしばらく進むとダウンヒル区間です。ダウンヒルのみで登りはなく、日陰区間があったこともあり寒さの厳しいダウンヒルでした。写真もナシ。
初日に訪れた南阿蘇パノラマライン展望所まで降りてきました。
冷えた体を休める意味でも休憩です。
絶景を眺めながらのんびり休憩です。
日差しがあって風はおだやかなので、じっとしていると少しだけ暖まります。
車の観光客はちらほらといったところ。今回の阿蘇は、混雑しすぎず閑散としすぎず、ちょうどよい人出でした。
さらに進んで、南阿蘇に到着です。初日にも通った交差点、よくよく見るとローソンが黄色い!珍しいものを見ました。
ケニーロードの入り口はもう直ぐですが、その前に道の駅 あそ望の郷くぎので休憩です。
初日は防災関係のイベントで賑わっていましたが、今日はイベントもなく落ち着いた雰囲気でした。
ケニーロードを行く!
休憩してリフレッシュしたので、いよいよケニーロードに突入です。道の駅から県道39号線の分岐まで戻ってヒルクライム開始です。
ケニーロードのピークは1100mほど。およそ700mのヒルクライムです。
ケニーロードはところどころで眺望が遮られますが、ほとんどの区間で阿蘇が一望できる絶景ルートです。
ケニーロードの説明パネルで記念撮影。
バイクのライダーさんがたくさんいるかと思いきや、意外に閑散としていました。
登り区間は長いですが、勾配は一定で走りやすいです。
木々は一部が色づいていて、緑と黄色、それに赤の対比が目に鮮やかでした。
地蔵峠
淡々とペダルを回して、ピーク近くの地蔵峠に到着です。
道から外れてしばらく登ったところに、お地蔵様がいらっしゃるとのこと。せっかくなので行ってみることにします。
割としっかり登るルートでした。連日のヒルクライムで疲れた脚にはキツい!少しばかり後悔しながらもさくさく登っていきます。
登り切るとひらけた場所に出ます。お地蔵様とご対面。
外輪山を越える峠の中でも眺めのよい峠とのこと。
確かに、遠くまで見渡せます。今朝方はあそこにいたかと思うと不思議な気分です。
熊本へ!
注意して下り、自転車まで無事に戻りました。再び熊本へ向けて出発です。
地蔵峠からは、もうしばらく登りがあります。
淡々とペダルを回して進んでいきます。
なんとかピークに到着。西原村に入りました。ここからは下り基調です。日陰が多くて寒さを感じつつも、慎重にダウンヒルをこなしていきます。
途中の牧場では、馬が草を食んでのんびりしていました。思わず止まって写真撮影。そのうち乗馬体験にも挑戦したいですね。
阿蘇の中核とは少し違いますが、これはこれで絶景なり。
こちら側にもケニーロードの看板を見つけました。
さらにダウンヒルが続きます。
しばらく進むと、肥後大津方面との分岐に差し掛かりました。
まっすぐ進んで、阿蘇ミルク牧場で休憩です。
牧場では見学や体験もできるようでしたが、今回は見送って先に進みます。自転車だと、ついつい先に進みたくなるんですよね。ゆっくりペースでの観光は車で来たいかな。
牧場周辺にはコスモス畑があって、キレイに咲いていました。
途中の交差点にあった立派なイチョウです。ちょうど見頃ですね。
さらに進んで熊本の市街地に突入。車の多さに辟易としながら安全運転で進み、熊本駅に帰ってきました。手早く輪行準備をして、駅でお土産やご飯を物色し、新幹線で帰路についたのでした。
おわりに
2泊3日で行った初めての阿蘇。3日間ともお天気に恵まれて絶好のサイクリング日和でした。初めてにしては阿蘇の有名どころを押さえられて、最高に阿蘇を満喫できたと思います。
まだまだ行っていない場所も多いですし、何より火口見学ができるようになっているので、また行ってみたい思いが沸々と湧いてきています。次はくじゅう連山とやまなみハイウェイを多めに入れた旅程を組んでみたいですね。