H&Yのマグネット式丸形システムが便利だったので、別の製品を試してみました。
絞り羽の原理を応用した構造で、1つのフィルターを様々なレンズに取り付け可能な可変式のステップアップリングです。マグネット式のステップアップアダプターを使えば67mmから77mmのフィルター径のレンズにマグネット式フィルターを取り付けられますが、ステップアップアダプターはねじ込み式で手間がかかるので、付け外しが簡単と評判のREVORINGが気になっていたのでした。幸い、82mmのマグネットアダプターリングは余分があるので、REVORINGに取り付ければステップアップアダプターのねじ込みから解放されるはず、という目論見です。REVORINGならマグネット式以外のフィルターも使えますし。
外箱の中には、ポーチに入ったREVORINGが入っています。フィルターを取り付けた状態で持ち運ぶものなので、ポーチが付属するのは助かります。
ポーチの中にはリング本体が入っています。今回は67mm-82mmのREVORINGを選びました。フィルター径が67mmから82mmまでのレンズに取り付けられます。これ以外に37mmから95mmまで、都合5種類のREVORINGが存在します。
材質は金属製です。精度が高く頑丈そうな作りです。
リングが二重構造になっていて、捻ると内枠が絞り羽のようにせり出してきます。内枠の内側に溝がきってあって、レンズ先端のねじ込みと噛み合うことで固定される仕掛けです。
リングの内側には82mmのフィルターが取り付けられるようになっています。もちろん、マグネットアダプターリングも取り付け可能です。
マグネットアダプターリングには、82mmのマグネット式丸形フィルターが取り付けられます。これで、レンズへの取り付け、フィルターの取り付けが簡単にできるようになるわけです。
さっそく、手持ちのレンズに取り付けてみました。REVORINGは割と分厚く、またマグネットアダプターリングは内径が小さいため、レンズによってはケラレが発生するので注意が必要です。
手持ちのレンズで最も広角な16-35/F4ZAに取り付けてみました。プロテクターの上からだと派手にケラレるので、プロテクターを外して装着。マグネット式フィルターでは分厚い部類に入るブラックミストフィルターで試してみたところ、17mmから18mm付近までは四隅に若干のケラレが発生しました。72mm-82mmのステップアップアダプターだとケラレは発生しません。
別のレンズなら、ということでTamron 17-28/F2.8で試してみると、同じく17mmから18mm付近まではケラレが発生しました。Tamron 17-28/F2.8はフィルター径が67mmで細身ですが、ケラレの発生には関係ないようです。
取り付けや取り外しは評判通り簡単かつ素早く行えました。ステップアップアダプターよりも簡単です。ステップアップアダプターのねじ切り部分は薄いため、レンズへのねじ込みに手間取ることが多いんですよね。広角レンズではステップアップアダプターを使い、標準〜望遠はREVORINGを使うことにします。
マグネット式ではない手持ちのフィルターはCPLやNDのみなので、ステップアップアダプターがあれば十分だったような気がしますが、ステップアップアダプターをたくさん購入するのも今ひとつでしょう。いろいろと使ってみながら、自分なりのフィルターワークを試してみようと思います。