PHA-2Aを買ったので、新しいヘッドホンリケーブルに手を出してみました。

ソニー純正のバランス接続ヘッドホンリケーブルです。KIMBER KABLE 社との協力によって開発された、Braid(編み)構造が特徴です。リケーブルはいろいろ選択肢があってハマると沼なので、純正にとどめておくことにしました。先代のMUC-B20SBが販売終了になってどうしようか迷っていたところ、後継となるMUC-B20SB2が発売になったので購入しました。

Braid構造が目に楽しいケーブルです。長さは2mで、ソニー純正でラインナップされている他のケーブルと比べて少し長めです。MDR-Z7M2に付属の3.5mmミニプラグケーブルも3mと長めだったので、リスニングポジションと機器が離れている想定なんでしょうか。私の使い方だと標準的な1.2mのケーブル長で十分ですが、使わない分はまとめておけば問題ないでしょう。大は小を兼ねるということで。

プラグは4.4mmのバランス接続と、ヘッドホン側に3極プラグの構成です。ヘッドホン側のプラグは、左右が判別できるように右側に赤いマーキングがあって親切です。バランス接続ということで、ヘッドホン側から機器側まで、左右のケーブルが独立した構造です。見た目で独立性が分かるのがBraid構造のポイント。

さっそく、MDR-Z7M2に接続して聴いてみました。ヘッドホン付属のバランス接続ケーブルと比べて劇的な差は感じられませんが、心持ちきらびやかな雰囲気になったかな。気のせいと言われると否定できない程度です。
個人的には、音質自体の差よりもケーブルのタッチノイズが減って音に集中できるようになったことが差として感じられました。ヘッドホン付属のケーブルもセレーション付きでタッチノイズには配慮されていましたが、Braid構造のケーブルはさらにタッチノイズが少なくなっています。MDR-Z7M2は左右分離の接続方式でヘッドホンの近くに2本のケーブルが存在するため、肩周りでケーブルが身体に当たりやすいのです。タッチノイズを気にするならワイヤレスヘッドホンが効果的ですが、あちらはあちらで原音忠実度が気になりますからね。有線接続でタッチノイズが少ないのはありがたい。
性能に問題はなく、見た目も「いかにもいい音で聴いてます」という力強さがあって満足です。ケーブル長が長くて余長のとりまわしが今ひとつですが許容範囲内かな。さすがに持ち歩いて外で使うには厳しいので、宅内のデスクトップやポータブルで活用して、音の世界に没頭したいと思います。