リムブレーキのTCR ADVANCED SLのステムをCADEXのステムに交換したついでに、タイヤを28CのCADEX RACE GCタイヤに交換しました。その後、いつものヒルクライムコースを200kmほど走ってきたので、現時点でのレビューというか感想の紹介です。
CADEX RACE GCタイヤの前は、同じくCADEXのRACEタイヤを使っていました。サイズは25Cで、空気圧はCADEXの推奨空気圧に従って5.2barです。フックレスリムのチューブレスは、リムブレーキのSLR1 42にGAVIA ACタイヤ、ディスクブレーキのSLR1 42にGAVIA COURSEタイヤに続いて3本目です。
SLR1 42と違ってCADEX 36ホイールはリム内幅が22.4mmのワイドリムですが、感触はあまり変わらずです。漕ぎ出しは軽く、乗り心地は良好、コーナリングでも特に不安はありません。フックドリム・クリンチャーからフックレスリム・チューブレスの変化が大きかったためチューブレス同士ではあまり違いが際立たない、という事情もあります。
リム内幅の違いだけでは乗り心地に大きな違いがなかったので、他を変えてみようかとうっすら考えていました。以前、オールロードバイクレボリューションを読んでから、25Cより大きなサイズのタイヤに興味はありました。
そんなところにリリースされた新型の第10世代TCRでは、リム内幅22.4mmでリムハイト40mmのホイールに28Cのタイヤを装着しています。試乗してみたところ感触は良好でした。CADEX 36も同じくリム内幅22.4mmなので、CADEX 36に28Cタイヤも悪くないはず。新しくリリースされたCADEX RACE GCは28Cのみのラインナップで28Cへの自信のほどがうかがえますし、CADEX RACE 25Cと重量もほとんど変わりません。これはいくしかないでしょう、とCADEX RACE GCタイヤを採用したわけです。
感触の方は、すこぶる良好です。CADEX RACE 25Cの性能はそのままで、乗り心地だけがすこぶる向上しました。推奨空気圧が4barとさらに低圧になったことと、28Cでエアボリュームが増大したことで、タイヤのクッション性能が向上して乗り心地がよくなったと思われます。それでいて転がりの軽さや加速時にヨレない硬さはそのままで、いいことづくめでした。なお、推奨空気圧の4barは、タイヤに印刷されている最小空気圧を下回っているように見えますが、最新の基準ではCADEXタイヤの28Cでの最小空気圧は3.4barなので、4barでの運用に問題はありません。
これならSLR1 42も28Cにしたくなるほどの好感触でした。ただ、25Cから28Cになって重量そのままということで、どこかに皺寄せがいっているかもしれません。耐久性や耐パンク性能あたりがきになるところ。しばらく継続使用して耐久性を見てから、他のホイールにも採用するかどうかを考えようと思います。