大口径の広角ズームレンズを購入しました。
フルサイズEマウントの広角ズームレンズです。ズーム全域でF2.8の明るさを誇る、いわゆる大三元レンズの一角です。ソニーのレンズでは高性能とされるG Masterラインに位置付けられています。G Masterのズームレンズは最近リニューアルされた2型が出ていて、小型軽量でよく写ると評判です。
今回購入したレンズもG Masterの2型で、1型と比べて20%軽量になり重量が547gほどです。今使っているF4通しの広角ズームレンズVario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSSが重量518gほどなので、ほぼ重量差なしでF2.8の明るさが得られます。
F4でよければFE PZ 16-35mm F4 Gが重量353gとさらに軽量ですが、私は動画をあまり撮影しないのでパワーズームは長所・短所の両方があって選びづらい。同じくF2.8でズームレンジを狭めて小型軽量化したFE 16-25mm F2.8 Gも魅力的でしたが、重量409gほどでズームレンジが16-25mmなら、重量差150gを受け入れてズームレンジの広さをとることにしました。35mmまで使えるとレンズ交換なしで対応できる状況が多くなるので、レンズ交換を面倒がるものぐさな私にはぴったり。
パッケージはいつものG Masterで、りっぱなレンズポーチが付属します。あまり付属のレンズポーチは使わないので、少々もったいないかな。
レンズ外観もいつも通りです。G Masterの証である赤いエンブレムがかっこいい。サイズ感としては、Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSSより全長で13mm、直径で10mm弱のサイズアップです。ひとまわり大きくなった感覚ですね。大きくなったとはいっても、F2.8通しのズームレンズとしては破格のサイズ感です。
操作系も最近のG Masterと共通で、クリック切り替え可能な絞りリング、フォーカスホールドボタン2箇所、それにアイリスロックスイッチを備えています。
α7R Vに取り付けてみました。ちょうどよい重量バランスで、片手で振り回しても苦にならない感触です。ズームは可変長で、焦点距離35mmで全長が最も短くなり、焦点距離16mmで鏡胴が繰り出されて全長が最も長くなります。普段は35mmにセットしておいて、ここぞというときに広角側を使うと便利かな。
レンズフードは花形バヨネット式のものが付属します。広角だけあって浅いレンズフードですが、ロックスイッチが備わっていて確実に固定でき、内側には反射防止加工が施された立派なフードです。余分な光を遮るためにも、撮影時にはつけておきたいところ。
マウントをEマウントに一本化してから5年ほど、ついに大三元が揃いました。カメラを買って写真撮影を始めた頃には自分が大三元を揃えるなど想像もしていませんでしたが、α7シリーズの性能・使い勝手と、2型のG Masterレンズのサイズに魅力を感じて揃えてしまいました。高価なレンズではありますが、お値段なりの性能はあると思います。何より、一般的なズームレンジのズームレンズでこれ以上悩む必要がなくなるのは、ある種の解放感があります。
α7R Vと大三元レンズの合計重量が3kgほどで、持ち出すのが億劫になるほどではないのもポイント。一式揃って持ち出して、写真撮影を楽しみたいと思います。