ずいぶん以前に購入したままだったショットガンマイクの紹介です。
ソニー製一眼カメラのマルチインタフェースシューに取り付けて使うショットガンマイクです。マイクカプセルアレイを演算処理することで指向性を3種類に切り替えられる点と、対応カメラならデジタルデータのまま音声を伝送できて高音質が得られる点が特徴です。
ZV-E10でセミナー配信をする際に、会場の雰囲気を収録する必要があって、以前に購入したECM-B1Mを引っ張り出してきたわけです。衝動買いもたまには役に立ちますね。
箱の中には持ち運び用のポーチが入っています。中でマイク本体が動かないよう仕切りのついた心憎い専用品です。便利。
本体は樹脂製で軽量に仕上がっています。手持ちやジンバル撮影を考慮すると、重量は大事な要素です。小型軽量はソニーの得意技ですしね。
ECM-B1Mを特徴づけるアレイマイクです。それぞれのマイク素子で収録した音の微妙な時間的ズレから、音の到来方向を推定して指向性を持たせているのだと思います。これほど小型軽量かつ省電力のデバイスでリアルタイムの到来方向推定ができるのは驚きです。
背面の操作部はディップスイッチとダイヤルで構成されています。切り替えの際の操作音をマイクが拾ってしまうので、設定は撮影開始前に済ませておく必要があります。実際の収録では、フィルターとアッテネーターが便利でした。典型的な雑音なら内蔵のフィルターとアッテネーターのみで目立たなくすることができます。リアルタイム収録では機器を増やすとトラブルの元なので、マイク本体で処理できるのは助かります。
立派なウィンドスクリーンが付属してくるのも魅力です。風切音はなかなかノイズリダクションで消せないので、収録前に減らしておくのが吉。
本体に装着すると、なかなかのモフモフぶりです。商品紹介ページのように綺麗な円筒形にはならないのが残念です。
衝撃吸収機構と純正ならではのケーブルレス接続でノイズ源も少なく安定して収録できました。アナログ出力がないためソニー製品以外では使えませんが、その際は別のマイクを用意することにして、純正ならではの便利さを活用することにします。