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プリンタの収益構造

インクジェットプリンタの大手エプソンが、収益モデルを転換しようとしている、という記事が掲載されていました。

【大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」】エプソンがインクで儲ける仕組みから脱却する日 ~2014年度は3割がプリンタ本体収益モデルに転換 – PC Watch

インクジェットプリンタは、だいたいどこのメーカーも、本体を安く販売して、割高な消耗品で利益を生み出すビジネスモデルです。消耗品とはすなわち、インクカートリッジですね。メーカー各社が広告でしきりに純正品をすすめるのは、品質や保証の面ももちろんのこと、利益追求の側面もあるのです。冗談交じりに、インクジェットプリンタのインクは、この世で最も高価な液体の一つだ、とも言われたりしています。

もちろん、使う側にとってそんな事情はあずかり知らぬ事、詰め替えインクや互換インクでコストを抑える手法も花盛りです。メーカー側も、特許やインクタンクのモデルチェンジ、ICチップ内蔵などで対抗していますが、使う側が置き去りになっている感もあります。

ロビー活動により互換インク禁止法ができる、などという事態にならないのは、どこかの業界に比べるとましですが、互換インクの隆盛でメーカーが立ちゆかなくなっては、元も子もありません。情報伝達の速い時代、仕組みの歪みを突く方法はあっという間に広まって、システムそのものを脅かします。正直者が馬鹿を見る、そんなシステムからは決別して欲しいですね。

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