風景写真撮影用のフィルターを購入しました。
H&Y / Magnetic フィルターProfessional set 82mm
H&Yのマグネット式丸形システムのフィルターセットです。風景撮影では、反射光をコントロールするPLフィルターや光の量を抑えるNDフィルターをよく使います。フィルターの取り付け方法としては、レンズ前面のねじ込み部分にねじ込む方法がよく使われています。ねじ込み式は確実に固定できる反面、取り付けや取り外しが面倒なのが難点です。斜めにねじ込むと、ねじ込み部分を損傷する恐れがあって気をつかうことも面倒さに拍車をかけます。
私もねじ込み式のPLフィルターやNDフィルターを持っていますが、取り付け・取り外しが面倒でなかなか使う気分になりません。特に濃度の高いNDフィルターは光の量を極端に減らしてしまうため、NDフィルターなしで構図やピントを決めてからNDフィルターを装着する必要があり、取り付け・取り外しの機会が多くなりさらに面倒です。
そういうわけで、取り付け・取り外しが簡単なフィルターシステムを探していたところに、H&Yのフィルターシステムが便利そうだったので、いろいろ調べてマグネット式丸形システムに挑戦してみたわけです。
H&Yのフィルターシステムは、角形、角形SWIFT、マグネット式丸形、REVORINGといろいろあります。今回はレンズフードが使えて価格的にお手頃なマグネット式丸形を選びました。角形やREVORINGはレンズ径よりも大きな径のフィルターやアダプターを必要とするためレンズフードが使えませんし、フィルターサイズが大きくなる分だけ価格も高くなるので、最も手頃なマグネット式丸形を選びました。
今回選んだのはNDフィルターとC-PLフィルターのセット品です。セット品と言っても、それぞれ別のパッケージになっていて、セット販売という趣です。
NDフィルターの方はフィルターポーチに入っています。
フィルターポーチは複数のフィルターを整理しながら傷つけずに収納可能なスグレモノです。NDフィルターは明るさとシャッタースピードに応じて複数用意しますし、他にも様々なフィルターがラインナップされているので、フィルターポーチで複数のフィルターをセットで持ち運べると大変便利です。
フィルターポーチの中には、マグネットレンズキャップ、マグネットアダプターリング、マグネット式ND8、ND64、ND1000が入っています。フィルター径はFE 24-70/F2.8GMIIで使うために82mmを選びました。他には49mm、67mm、77mm、112mmがラインナップされています。
ねじ切りされたマグネットアダプターリングをレンズ先端にねじ込んで、マグネット式レンズフィルターをセットすると、磁力で固定されます。取り付け・取り外しはねじ込みと比べてずいぶんと手短に済ませられます。これなら全く気になりません。
マグネットアダプターリングとNDフィルターを合わせてもねじ込み式フィルター1枚分くらいの厚さなので、ケラレの心配も少ないです。24-70/F2.8GMIIは24mm広角端でケラレなしでした。さすがにレンズプロテクターの上からアダプターリングを取り付けたら、広角端では若干のケラレが発生しました。実際に利用する際は、レンズプロテクターを外してマグネットアダプターリングを取り付ける必要があります。
フィルターには撥水・防汚・防傷コーティングがされていて、手軽に取り扱えます。NDフィルターにありがちな色転びも見当たらず、安心して使えそう。
お次はC-PLフィルターです。
外箱を開けるとフィルターケースが登場します。
フィルターケースの中には、マグネットアダプターリングとC-PLフィルターが入っています。PLフィルターは偏光面に応じて回転させる必要があるため、ねじ込み式のPLフィルターではフィルター枠が2層になっていてフィルターを回転させられるようになっています。
マグネット式ではアダプターリングへ任意の角度で固定できるため、フィルター枠は1層です。1層だと薄くてありがたいものの、回転させる際はマグネットアダプターリングと摺動するためスムーズに回転させづらいですね。あと、砂などを噛み込んだ際は擦り傷がひどいことになりそう。マグネット式であるが故に砂鉄を呼び寄せやすいので、注意が必要です。
室内で何度か付け外したくらいですが、マグネット式もいいものですね。特にNDフィルターは付け替えや取り外しが多くなるので、マグネット式の利便性が際立ちます。NDフィルターとPLフィルターの組み合わせは、特に水辺の撮影で活躍します。三脚とフィルターを持って水辺の撮影に挑戦したいと思います。
