デスクトップ用にヘッドホンアンプを購入しました。
ソニーのハイレゾ対応・バランス出力を備えたポータブルヘッドホンアンプ「PHA-2A」です。
デスクトップ用の有線ヘッドホン接続にはは、長らくFiiO K3を使っていました。コンパクトながらも最大384kHz/32bitのPCMデータおよび11.2MHzのDSDデータの再生に対応し、フルバランス構成のヘッドホンアンプ部に2.5mmのバランス出力端子を備えていて、音質面でも特に不満なく使っていました。
ただ、手持ちのヘッドホンはソニー製品がメインで4.4mm 5極のバランス接続が主です。2.5mm-4.4mmの変換コネクタは購入したものの今ひとつ不便に感じていました。K3で採用されている電子式ボリュームの音量制御に違和感を覚えていたこともあり、買い替えを検討していたのでした。
同じFiiOのK7あたりも考えましたが、K7も音量調整は電子式なので今ひとつ気が進まず。かといってオーディオメーカーから幅広く探すほどの元気はなかったので、ヘッドホンと同じソニー製品を選びました。ウォークマンをUSB接続してUSB DAC兼ヘッドホンアンプとして使うことも考えたのですが、常設するにはもったいないですし、設置や操作にも難があるので専用品にしました。やはりデスクトップでの音量調整はロータリー式が好みです。
出力端子は3.5mmのアンバランスと4.4mmのバランスの2系統です。デザインはウォークマンと共通で、金色のヘアライン加工が目立ちます。中央部は音量調整つまみです。回す角度と音量変化のバランスがちょうどよくて、気持ちよく操作できます。やはりアナログにはアナログのよさがあります。
PHA-2Aは発売が2016年で現在はすでに販売終了していたため、今回は中古品で入手しました。外観は比較的よい状態でしたが、音量調整つまみは少しガリが出ていました。ガリが出るのは普段使わない大音量域が主ですし、つまみを回して電源を投入した直後は音が出ずガリも出ないため、そのまま使うことにしました。気になってきたら修理できるうちに修理するか、分解整備しようと思います。
背面にはUSBによるデジタル入力とゲイン切替スイッチ、充電専用端子があります。左から二つ目の端子は電源出力端子で、PHA-2Aの充電専用端子で接続したウォークマンを同時に充電するために使います。このために、ウォークマン接続専用のケーブルが添付されています。私の使い方ではPC接続のみなので、あまり使わないかな。USBコネクタがmicroUSB Type-Bなのが発売時期を感じさせますね。今ならType-Cがあれば十分ですから。
手持ちのMDR-1AM2に接続してみました。外観では、MDR-1AM2のシルバーとPHA-2Aの筐体色がぴったりマッチしていて統一感があります。MDR-1AM2がシルバーでよかったのかも。鳴らしてみると、音の傾向はウォークマンと同じ方向性ながらも、ウォークマンより余裕を持ってヘッドホンを鳴らしきっている感覚があります。ウォークマンに比べて再生のための部品スペースが不要のため、設計に余裕があるからでしょうか。これならウォークマンではなく専用機を用意した甲斐があったというもの。
ここしばらくの音を楽しむ環境はワイヤレスとモバイルばかりでした。最近では、何かにじっくり向き合うための時間と心の余裕がとれそうなので、デスクトップと有線接続で音を楽しんでみようと思います。