自転車用のマルチツールを購入しました。
2020年にスイスでアウトドア愛好家の3人が立ち上げたブランド「Daysaver」の製品です。
TCR ADVANCED PRO 1 DISCを購入して、使用しているホイールシステムがチューブレスレディになりました。購入からずいぶん時間が経過して走行距離も伸びましたが、特に大きなトラブルはなく快適に使えています。となれば、チューブレスを前提に携行ツール類を見直してみようかと思い、手始めにマルチツールに手を出してみました。
今使っているマルチツールは、箱型のボディを持つオーソドックスなものです。最近は新機軸のマルチツールがちらほらとリリースされていて、いずれ挑戦してみたいと思っていたところに、信頼できる筋からのおススメがあって購入に至りました。
ブランド名「Daysaver」の由来は「あなたの一日を救う」とのこと。品質の悪いツールが一日の体験を台無しにすることから、屋外で起こるトラブルに対する革新的で高品質のソリューションを開発する目的で「Daysaver」が結成されました。
まずはマルチツールの本体とも言えるEssential8です。Essential8は重さわずか33gの中に8つの機能を搭載したマルチツールです。DaysaverがかつてリリースしたOriginal9というマルチツールの改良版です。
形状は一般的な六角レンチと同様、長辺と短辺を持ったL字形状です。早回しする場合は長辺側を、トルクをかける場合は短辺側をと、携帯ツールであっても普段と変わらない使い勝手が得られます。
一般的な六角レンチはビットサイズごとに別々ですが、Essential8は複数のビットサイズを一本でまかないます。どういう仕掛けになっているかというと、ビットが差し替え式になっています。これだけなら他の携帯マルチツールでも実現していますが、Essential8が秀逸なのはビットの中にビットを収めることで、省スペースながら多数のビットサイズに対応しているところです。
このように入れ子構造することで、4種類のビットサイズを使い分けます。ビットは磁石で固定されるため、抜ける心配は無用です。
短辺、長辺は入れ替えてビットを固定できるので、早回しでもトルクをかけた締め込みでも自由自在に使い分けられます。対応サイズは8 / 6 / 5 / 4 / 3 / 2.5 / 2mmの六角とT25のトルクスで8種類です。ビットはPB Swiss Toolsの協力で製造されているとのことで、耐久性や精度に問題はなさそうです。
Essential8をさらに拡張するCoworking5も購入しました。
35gという軽さながらチェーンカッター/スポークレンチ/タイヤレバー/バルブコアツール/チェーンリンクホルダーの5つの機能を備え、Essential8と組み合わせていろいろな状況に対応します。
中央部分はチェーンリンクのホルダーです。磁石で固定して紛失しないようになっています。
こちらはチェーンカッターです。私は幸いお世話になったことはありませんが、チェーントラブルの際にシングルスピード化するために出番があるとのこと。シーラントを追加投入するために必要なバルブコアツールも内蔵していて、チューブレスのトラブルに活用できそうです。
マルチツールを持ち運ぶための携帯ケースも購入しました。
弾性ゴムで作られた重量26gのケースです。
開口部は磁石で留める構造で、カッチリと留まります。
上部にはキーリングをつけるためのストラップホールもあります。私の場合はツールケースに入れるので、ここは使わないかな。
まずはEssential8とCoworking5を組み合わせます。
組み合わせた状態でGuardにぴったりと収まります。さすが専用品。
全体の重量は実測で84gでした。
実使用はまだですが、おススメしてくれた方によると通常利用でも問題ないほどの使い勝手とのこと。強度の方もペダルを問題なく外せるレベルだそうで、ライド中に突然出番があっても問題はなさそうです。あとはチェーンリンクを付け外しするツールと、チューブレスタイヤに対応したタイヤレバー2本をそろえておけば、たいていのトラブルには対応できるでしょう。
トラブルをきっかけにブチルチューブやTPUチューブなどのチューブ使用に戻る方もいるので、これからもチューブレスが継続できるかどうかは何とも言えません。そうは言っても、ツールボトルの中身を見直すにはよい機会なので、取捨選択して必要かつ十分な備えをしたいと思います。
そうそう、チューブレスタイヤ用の補修キットも必要ですね。なかなか決定版が見つかっていないので、いろいろ探してみることにします。