2024年4月から放送開始している「ガールズバンドクライ」の第13話が放送されました。物語の一区切りとなるお話です。
私は、春先に第1話を観てハートを撃ち抜かれ、毎週の放送を楽しむだけでなく、舞台となった川崎に行ってみたり、ニュータンタンメンを食べてみたりと作品の周辺要素も満喫しました。珍しくリアルタイム視聴もやってしまいました。おかげで毎週土曜日は寝不足気味でした。放送が金曜日の夜で助かった方も多かったのではないでしょうか。
物語としては若干の引きがある第13話でしたが、中核となる仁菜とヒナ、それにダイヤモンドダストというバンドの関係がある程度描写されて、綺麗にまとまっていたと思います。13話で南極まで行って帰ってくる物語が書けるくらいなので、ガールズバンドクライでも武道館まで行ってしまうかな、と期待しましたが、さすがに無茶だったか。
ガールズバンドクライ 急成長続ける海外市場を狙う音楽アニメ:日経クロストレンド
ガールズバンドクライはアニメーション作品ということで、音がついて動きがあるわけです。バンドをモチーフにした作品では、特に目が行く点は楽曲です。ガールズバンドクライの楽曲は、どれも作中のシーンにピッタリで物語の展開に大きく貢献していたと思います。楽曲として優れている、というよりは、ちょうどよいんですよね。楽曲制作に際しては、ソングライターの桃香さんがどんな音楽を体験してどんな曲を作りそうかを想定したとのこと。その効果もあってか、リアリティと説得力がある楽曲になっていたように感じました。楽曲としては、「空の箱」と「空白とカタルシス」がお気に入り。
アニメーション作品のもう一つの華、動きについても、イラストルックのCGアニメーションがフル活用されていて印象的でした。特にライブシーンのカメラワークやコミカルな日常芝居が魅力的。ライブシーンは楽曲と合わせてバンドものの華なので、CGアニメーションの活用はピッタリだと思います。アニメーション制作に投入された熱量も圧倒的で、制作の本気や凄みを感じられて毎回のように引き込まれました。メイキングからも本気が伝わってきます。
ガールズバンドクライアニメーション放送は一区切りですが、作中でトゲナシトゲアリが活躍してくれることを祈ります。現実世界のトゲナシトゲアリは、DVD/BDリリースに合わせて新曲を発表し、定期的にワンマンのライブを開催したりフェスなどのイベントに参加するようです。こちらも盛り上がるといいなぁ。