D810のために、レリーズを探していました。レリーズは、シャッターボタンに触れることなくシャッターを切るための装置です。カメラを三脚に据えて撮影する場合でも、シャッターボタンでシャッターを切ると、シャッターボタンを押した際に加える力でぶれてしまいます。レリーズを使えば、シャッターボタンに触れることなくシャッターを切れるので、ブツ撮りや風景撮影など、微細なブレが気になる撮影シーンでも安心です。
昔ながらのレリーズは、機械的にシャッターボタンを押すものでした。装着もシャッターボタンに切られたネジ穴にねじ込む方法がとられます。最近ではネジ穴が切られたシャッターボタンもめっきり少なくなり、機械的なレリーズはあまり見かけることがありません。代わって登場したのが、電子的な信号でシャッターを切るレリーズです。
各社のデジタルカメラには、カメラに信号を伝えるためのコネクタが用意されていて、そちらを経由してカメラボディにシャッターを切るためのコマンドを送信するというわけです。メーカー純正品には、CPUを内蔵して定期的にシャッターを切ってタイムラプス撮影ができる高機能なレリーズもあり、お値段も高めです。今回はそこまでの機能は必要なかったので、サードパーティの製品を探していました。幸いというか、オートフォーカスほど複雑な情報をやりとりする必要がないため、サードパーティ製のレリーズがそれなりにラインナップされています。その中でも、エツミの電子リモートスイッチは、2代目ということで改良されていることが期待できること、それに対応製品が多いことから、今回購入することにしました。
中身は至ってシンプル、レリーズ本体と接続ケーブルの2つです。レリーズ本体はポリカーボネート製の光沢仕上げです。指紋が目立つのが難点ですが、30gと軽量ながらも頑丈で、安心して使えそうです。半押し、全押しだけでなく、レリーズロックも可能で、長時間露光にも使えます。
接続ケーブルはカールコードになっていて、コンパクトながらも必要な時は伸ばして使えます。レリーズ本体と接続ケーブルが別になっているのがいいですね。他の機種向けに同じシリーズを購入すれば、壊れた場合でも即座に交換できて撮影が続けられます。セットでも税込み2,484円と安価ですが、別機種用のケーブルだけ販売してくれると、安価に使い回しがきいてよさそうですね。
レリーズは、長時間露光でも必需品です。長時間露光と言えば花火やホタル。今年のシーズンには、気合いを入れて撮影に行きたいですね。