ライドの記録

自転車で走れる日本最高所「乗鞍」に行ってきた【準備編】

はじめに

ロードバイクに乗り始めて、しまなみ海道、琵琶湖一周、渋峠、アルプスあづみのセンチュリーライド、淡路島一周、とびしま海道と、いろいろなところを走ってきました。そんな中で、いつか走ってみたいと思っていたのが、乗鞍です。

乗鞍は、岐阜県高山市と長野県松本市の境にある山岳地帯です。北アルプスの南端に位置し、標高3026メートルの剣ケ峰を主峰とする23の峰と7つの湖、8の平原から構成されています。頂上付近にある畳平までは、岐阜県側から乗鞍スカイライン、長野県側からは乗鞍エコーラインという観光山岳道路でアクセスできます。

スカイライン・エコーラインは、自然環境保護のため一般車両の通行が規制されていて、バス・タクシーしか通行できません。ところが、自転車は排気ガスを出さず環境に優しいということで、通行することが可能です。また、県境の標高は2716メートルと、日本国内において自転車で走れる場所としては最高地点です。車をあまり気にせず山岳サイクリングを楽しみつつ、日本最高所を制覇できるということで、自転車乗りには憧れの場所、それが乗鞍です。

この夏、時間が取れそうだったので、乗鞍ヒルクライムを計画したわけです。時期的にも前もって計画をする必要があり、当日の天候は不明です。乗鞍は高山ということもあって天候の変化が激しく、最悪の場合は自転車で走れない恐れもあります。しかし、この機会を逃すと来年まで挑戦できない可能性が高かったので、思い切って実行することにしました。乗鞍エコーラインは冬季閉鎖されていて、7月から10月までという限られた期間しか走ることができないのです。

乗鞍へのルート

さて、挑戦すると決めたらルートを検討します。まずはスカイラインとエコーライン、どちらから登るかです。これはエコーラインの一択でした。スカイライン側は斜度がきつく、途中に補給できるポイントがないため、難易度が高いという評判だったことが理由です。また、ロードバイクを始めるきっかけになった「ろんぐらいだぁす」に登場していたのがエコーラインだった、ということもあり、エコーラインを中心にルートを組み立てることにしました。

乗鞍まではそれなりに距離があるため、今回も前泊を前提にしたルートを検討しました。エコーラインの起点である乗鞍観光センター周辺は、乗鞍温泉郷ということで宿泊場所が多く、こちらで一泊して翌朝早くから乗鞍にアタックして帰る流れです。乗鞍観光センターまでは、名古屋まで新幹線、そこからワイドビューしなので松本まで移動し、松本からはレンタカーで移動することにしました。松本市内から乗鞍観光センターまでの道は、トンネルが多い上に車道が狭く、トラックもたくさん通るので自転車での自走は危険でおすすめできないとのこと。

乗鞍観光センターから山頂の畳平までは、20kmで獲得標高1200メートルほど、平均斜度7%程度の登りがずっと続きます。途中の休憩ポイントは、三本滝レストハウスと位ヶ原山荘の二カ所です。ちょうどコースを三等分するように位置していて、休憩には大変都合がよい場所です。

乗鞍は高山のため、麓と山頂付近でかなり気温が違います。ウィンドブレーカーなどの防寒対策は十分に。あと熊が出没するので、熊鈴も用意しておきます。出発に向けて、準備は完了、あとは無事に帰ってくるだけです。

乗鞍に向けて

出発当日、天候は絶好とはいえないものの、雨は降らなさそうです。あとは高山ならではの天候の急変がないことを祈りましょう。まずは新幹線で名古屋まで移動して、特急ワイドビューしなのに乗り換えようとしたところ、なんと中津川付近で大雨のため運行見合わせとのこと。このまま待つか、引き返すか、迂回するかの判断を迫られました。

窓口の方とお話すると、運行見合わせにともない迂回した場合でも乗車券の変更は不要とのことでしたので、新幹線で東京まで移動し、特急あずさで松本まで移動することにしました。アルプスあづみのセンチュリーライドで、東京方面に帰る人たちが乗っていた特急あずさ、こんな機会でもなければ乗ることはなかったでしょう。トラブルを楽しむのも旅の秘訣、ロードバイクであちこち遠出して、旅を楽しむ能力が身についてきたようです。

なんとか松本駅に到着、アルプスあづみのセンチュリーライド以来です。帰ってきたぞ〜。レンタカーを借りたら、乗鞍を目指して国道158号をひたすら進みます。多少渋滞していましたが、予定通りの時間に宿泊先に到着、翌日のライドに備えて早めに休みます。

翌朝、快晴とはいきませんが、そこそこの好天でした。ロードバイクの準備を整えて、乗鞍観光センターからいよいよ出発です。

画面中央、茶色くなっている部分が今日のゴール地点です。あんなところまで登ることができるのか、不安が半分、期待が半分、ドキドキしながら出発します。ちなみに出発前に写真を撮影し忘れていたので、この写真はゴール後に撮影したものです。いかに緊張していたかが分かりますね。

前編に続きます。

自転車で走れる日本最高所「乗鞍」に行ってきた【前編】準備編からの続きです。 https://www.gufutoku.com/2017/09/norikura-echo-line-1/ ...

参考

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