ついにディスクブレーキのロードバイクを購入しました。購入したのは、2022年モデルのジャイアントTCRです。
2022 GIANT Bicycles | TCR ADVANCED PRO 1 DISC RIVAL ETAP
これまでに乗っていたロードバイクは、2017年モデルのTCRでした。カーボンフレームを採用した完成車の中でも一番お手頃なTCR ADVANCED 2を購入して、コンポーネントをR8000 Ultegra Di2に載せ替えて愛用していました。
ところが、諸般の事情でTCR ADVANCED 2を使えなくしてしまい、いい機会だからとディスクブレーキの完成車を購入して乗りかえることにしたわけです。TCR ADVANCED 2を購入したのは2016年の11月ですから、実に5年ぶりのロードバイク購入です。TCR ADVANCED 2もこれだけ乗れば満足でしょう。
新型コロナウイルスの流行による混乱は自転車業界にも波及していて、各所で納期遅延や納期未定の声が聞こえてきています。ジャイアントの2022年モデルが国内発表されたのが2021年7月9日で、割と間をおかずに注文したものの、納車まで実に半年以上の時間を要しました。他のモデルではさらに納期がかかるものもあるとのこと。私のTCRは、まだ時間がかからなかった部類のようです。幸運でした。早く、買いたいときに手に入る状況になるといいですね。
納車されてから時間を作れず実走できていないためインプレは別の機会として、各部を写真で紹介していきます。
先代のTCR ADVANCED 2からは一世代新しくなったフレームです。ダウンチューブの形状が変わっており、エアロ性能が向上しているとのこと。ダウンチューブのメーカーロゴが巨大化する中、控えめなGIANTロゴが特徴的です。ほとんど見えないですね。
ボトルケージは流用しようとも考えたのですが、心機一転で新しくしました。AIRWAY COMPOSITTEのグロスカラーからグレーを選びました。差し色はなく、遠目に見るとチェーン以外は黒一色ですね。精悍でかっこいい。
フレームカラーはブラックダイヤモンドです。黒の上にキラキラ光るラメが入っていて、見ていて美しい。
ディスクブレーキらしく、フロントフォークのフォーククラウンまわりには何もなくスッキリしています。エアロ性能の向上にも貢献しているとのこと。この世代のフレームから、フロントフォーク形状は左右対称になりました。ブレーキのある側に高い剛性が必要になるため、左右非対称のフロントフォークを採用するメーカーもありますが、ジャイアントはカーボンの積層を工夫することで必要な剛性を確保しているとのことです。
シートステーとシートポストの接合部もスッキリ。リムブレーキモデルならブレーキのある場所ですが、ディスクブレーキなので何もありません。
シートポストはカムテール形状に変更されています。
フォークブレードはストレートタイプです。TCRらしさが感じられて、乗り味が想像できます。実際に乗ってみてどうなるかは、乗ってみてのお楽しみですね。
ブレーキホースはフレームの左側からフレームに内装されます。先代のフレームではフロントブレーキホースは外装でしたが、今回から内装に変わっています。
サドルは、多様なポジションに対応するショートノーズデザインのFLEETサドルです。ノーズ部分以外はTCR ADVANCED 2で採用されていたCONTACTサドルと類似の形状なので、おそらく問題ないはず。こればかりは長距離を乗ってみないと分からないので、少しずつ慣らしていこうと思います。
今回はADVANCED PROグレードの完成車を選択したので、ジャイアント独自のオーバーサイズコラムOD2が採用されています。剛性不足を感じるほどパワーのある乗り手ではありませんが、頑丈なのはよいことだ!?
ダウンチューブには機械式変速コンポーネント用のケーブル受けが用意されています。一つ上位のADVANCED SLグレードのフレームは電動変速専用でこのケーブル受けはないとのこと。機械式変速でディスクブレーキのコンポーネントは多くないので、電動変速専用でもよかったようにも感じますが、エントリーグレードとフレームを共通化したいのでしょう。
今回初めてのSRAMコンポーネントです。
TCR ADVANCED PRO DISCには、Shimano R8000 Ultegra機械式、SRAM Rival eTAP AXS、Shimano R8100 Ultegra Di2、SRAM FORCE eTAP AXSの4種類のコンポーネントが用意されています。
R8100とForceを採用したモデルは、フレームカラーがグロスの琥珀色からマットブラックに変化するアンバーグロウというフェードカラーです。琥珀色は綺麗で気になったのですが、マットとグロスが混在するとメンテナンスが面倒そうだったので見送りました。残るはR8000かSRAM Rivalかですが、電動変速が欲しかったことと、今回は完成車状態で手を入れずに乗ろうと思っていたので、SRAM Rivalモデルにしました。
ロードバイクのパーツ・コンポーネント交換は楽しいのですが、キリがないので今回は完成車そのままにこだわりました。SRAMのコンポーネントも一度は試してみたかったですしね。
Rivalは、Red、Forceに次ぐサードグレードですが、変速性能は上位モデル譲りで引けを取らないとのこと。どこを妥協しているかというと、重量です。RIVALは、Force比で274g、Red比で548g重いです。その分、価格もForce比で181,401円、Red比で322,773円お安いので、価格性能比は十分に納得がいきます。
クランクセットには、ジャイアント独自のパワーメーターPOWER HALOがついています。トレーニングやペース管理でパワーメーターは便利なので、完成車に備わっているとありがたい。カスタマイズ不要なのは嬉しいですね。
チェーンリングの歯数は35/48Tです。リア10-30Tと組み合わせると、今までの50/34T 11-28Tより広いギア比をカバーできます。35/48T 10-30Tはレーススペックに近い組み合わせですが、これならロングライドでも問題なさそうです。
リアディレイラーは、Forceと同じような形状です。スプリングダンパーが入っていて、チェーン暴れを抑えてくれます。
リアカセットです。フレームエンドのケーブル受けはSRAMだと不要なのでゴム部品で塞がれています。見た目にスッキリしていいですね。水が入る心配もありませんし。
フロントディレイラーです。フラットトップチェーンを見ると、一目でSRAMだとわかりますね。チェーンやスプロケットはForceやRedとも互換性があるとのこと。特にRedのスプロケットは軽量なので、交換が必要になるほど消耗したら、考えてみようかな。
POWER HALOの説明ステッカーです。剥がしたいような、剥がしたくないような。
パッと見るだけではパワーメーターが付いているようには見えない、スッキリした外観が嬉しいです。
ホイールはフックレスリムのカーボンホイールSLR1です。これまた初めてづくしです。ディスクブレーキだとカーボンリムにブレーキシューを当てなくて済むので、カーボンホイールでも安心です。
タイヤは25CのGAVIA COURSE 1です。シーラントを入れてチューブレス運用にしています。これまた初めてです。空気圧は最大でも5気圧と低め。乗り心地はチューブドとは一味違うということなので、乗って体験するのが楽しみです。
ディスクローターは、フロント160mm、リア140mmが採用されています。
油圧ブレーキキャリパーも当然ながら初めてです。ローターがない状態でブレーキレバーを握ると後が面倒なので、注意しようと思います。車載や輪行時には注意が必要ですね。
リアブレーキが左チェーンステー上にあるので、内装ブレーキホースも左側から内装されるというわけです。
左クランクです。純正のパワーメーターでは電池入れになっているところ、POWER HALOでは空洞のままです。めだたんぼーが使えるのはありがたいですね。
BBまわりの造形が美しいのも先代譲りです。
ポジションを追い込んだり、サイクルコンピュータのマウントをつけたりと、乗り出す前にいろいろと片付けたいことがあるので、実走はしばらく先になりそうです。早く乗りたいな。
5年ぶりのロードバイク購入でしたが、何から何まで初めてづくしでワクワクしますね。無線電動変速にパワーメーターとカーボンホイールで、完成車からスキのないスペックはジャイアントらしいです。あれこれ気にかけず、ロードバイクのある生活を楽しみたいと思います。このバイクともいろいろなところに出かけたいものですね。