はじめに
渋峠に行こう、と思い立ってスタートした春の長野自転車旅。前回は軽井沢をスタートして草津温泉を抜け、渋峠の絶景を満喫して草津温泉に戻るところまでを書きました。
2日目は、再び渋峠を登ります。今日はどんな景色が見られるか楽しみです。
草津温泉にて
偶然、関西方面の知人が仲間とともに渋峠を走りにくる、という話を聞きつけました。せっかくなので合流することにします。待ち合わせまでの間に、草津温泉を散策です。
日本一の湧出量を誇る温泉だけあって、湯畑は今日も勢いがありますね。
冷たい朝の空気に触れ、温泉から湯気がたっています。
源泉もあいかわらず。
草津温泉は酸性が強く、湯の花も多めとのこと。
独特の色合いが効きそうな雰囲気を醸し出しています。昨晩も今朝も、温泉を楽しみました。
滝のように流れ落ちる様子が迫力あります。
いつまでも眺めていたくなりますね。
ほどなく、知人一行が到着。無事に合流できました。いつもはぼっちのソロライドですが、今日はグループライドです。一人じゃないライドは久々すぎていろいろと戸惑いましたが、グループライドならではの体験ができて非常に楽しめました。合流させてもらって感謝。
再び渋峠へ
晴天に感謝しながらライドスタートです。昨日と違って時間帯が早いせいか、自転車だけでなくバイカーや車の方も多く、ちょっとしたお祭り気分です。
しばらく進んで、再びの殺生河原です。
雪溜まりに自転車を突き刺して写真撮影に興じる様子です。ソロだとあまり止まらないので、新鮮ですね。人それぞれ感性が違うので、止まる場所も様々。こうやって他人の感性を感じられるのがグループライドのよいところだと思います。
私も手近な雪溜まりにバイクを突き刺して、写真撮影に興じるわけです。
火山性の硫化水素ガスが噴出して、岩肌が露出した独特の風景です。ガードレールも腐食して錆びてますね。
下を見下ろすと、通ってきた道とそこを進むサイクリスト達が見えます。まるでヨーロッパの山岳コースを走っているような非日常感が、気分を高揚させてくれます。
この日も快晴、絶好のサイクリング日和でした。サイクリストもたくさんいるわけです。
絶景続きで写真撮影が捗りすぎて、なかなか前に進みません。今日は時間に余裕がありますし、せっかくの絶景を駆け抜けてしまうのももったいない。ゆっくりのんびり進むとしましょう。
誰もいない道もよい雰囲気ですが、こうやって車や自転車が見えるのもよいものです。
昨日とは違ったお祭り気分で大満足。
景色を楽しみながら、のんびりと登っていきました。
Zの字になった道が見える、いつもの撮影ポイントです。先行するロードバイクが写っているのがいい感じ。
あっという間に万座の分岐に到着してしまいました。下に見えるのが毛無峠へ続く道です。今はまだ冬季閉鎖中です。いつか行ってみたい場所の一つですね。
万座の分岐からは、少しだけ登り返しがあります。工事による片側通行で渋滞していました。渋滞で立ち止まったのをいいことに、さらに写真撮影に興じるわけです。こちらは雪上を歩く人々です。楽しそうですが、斜面なので滑ると止まれなさそう。
渋滞は雪壁のあたりが先頭ですから、まだまだ続くわけです。車といっしょに少しずつ進んでいきます。
遥か向こうまで続く車列です。
これはこれで面白い。
ピラミッドのように段々になった雪の壁です。見上げるほどの高さで、立派なものです。
ようやく渋滞の終わりが見えてきました。ここから先は遮るもののない尾根筋で、強風にさらされます。セミディープリムのホイールが風に煽られて、ひやっとする局面もありました。注意しつつ進みます。
彼方にはこれから進む道がうっすらと見えています。
山田峠を抜けると、いよいよ国道最高地点です。雪の壁は渋滞が酷かったのでスルーしました。昨日、十分楽しみましたしね。
国道最高地点から渋峠ホテルへ
昨日とはうって変わり、人でいっぱいの国道最高地点でした。それぞれ楽しそうな表情で景色を眺め写真撮影に興じていました。独り占めも悪くありませんが、楽しそうな様子を見るのもいいものですね。
国道最高地点から先に進んでしばらく下ると渋峠ホテルです。
ホテルが開いていることもあって、たくさんの人で賑わっていました。
知人一行は草津に宿泊するとのことで、ここでお別れしました。実に楽しいグループライドでした。ありがとうございました。
長野へダウンヒル
いつものソロライドに戻ったら、長野へダウンヒルです。その前に、渋峠ホテルで少しだけ補給です。
残念ながらパンは売り切れ、食堂も混雑していたのでカフェでホットチョコレートをいただきました。温かい飲み物で身体を温めたら、再びライドスタートです。
さらば渋峠よ。必ずまた来ます。
気温は10度を下回るくらいで、暖かかったです。この気温なら路面凍結はなさそうですが、雪解け水で路面がウェットなので速度を落として慎重に進みます。
スノーシェッドの上には雪がたっぷり。内部は路面凍結の恐れがあるので、特に慎重に。
渋峠は長野側も絶景続きなんですよね。
ずっと下りなので、油断すると通り過ぎてしまいがちですが、ちょくちょく足を止めて景色を楽しみます。
このダウンヒルも2度目なので、景色を楽しむ余裕がありました。5年前に比べるとライドの経験も増えましたし。
雪景色の中、オンロードをライドできるのは渋峠ならではですね。
道路の両脇には、高さはそれほどでもないものの、雪の壁が続きます。
雪解け水でウェットな路面を進みます。タイヤが跳ね上げた水で自転車が汚れていきますが、気にしない。また洗えばいいのです。
スキー場の横を、スキーヤーを見ながらダウンヒルできるのも渋峠ならでは。ウィンタースポーツは嗜まない方ですが、目の前で気持ちよさそうに滑っているのを見ると、やってみたくなりますね。
ダウンヒルも終盤にさしかかります。湯田中温泉と渋温泉の横を抜けると、ダウンヒルは終わりです。湯田中から長野電鉄で輪行する選択肢もありましたが、長野電鉄は前回の渋峠ライドで乗車したので、今日は長野まで自走することにしました。
道の駅 北信州やまのうちでお昼ごはん
長野まで自走するとなると少し補給不足なので、下りきったところにある道の駅で補給します。
ダウンヒルで冷えた身体を温めるため、温玉そばをいただきました。
そばどころの信州だけあって、コシがあり食べ応えのあるそばでした。
満開の桜が目をひきます。寒冷な気候のおかげで、今が満開の時期のようです。ひとしきり桜を楽しんだら、長野へ向けてライド再開です。
小布施へ
山之内から長野へのルートには、栗で有名な小布施があります。今はシーズンではありませんが、せっかくなので立ち寄ることにします。
長野は春まっさかり。菜の花や桜など色鮮やかに咲き誇っていました。
踏切では、珍しく長野電鉄の特急に出会いました。あれに乗れば長野まではあっという間ですが、今は春の長野を満喫することにしましょう。
しばらく進むと、小布施に到着です。こちらは老舗の有名どころ「小布施堂」です。立ち寄りたい気もしますが、今回はパス。
店先の桜を写真撮影のみにとどめます。
マローネでジェラート
とはいえ、せっかくの小布施ですから何かいただきたい。そこで、ふと目についたジェラートショップでジェラートをいただくことにしました。自転車乗りはジェラート好きですよね。
こちらも老舗の竹風堂に近い、マローネです。
栗とミルクのダブルをいただきました。どちらも濃厚で美味。
長野へ
ジェラートを楽しんだら、再び長野を目指します。
至る所に咲き誇る花が、目を楽しませてくれます。
花見に興じる人もちらほらと。
春の長野の本気を見た、というところでしょうか。
千曲川を渡っていよいよ長野の中心部です。
市街地に近づくにつれ交通量が増えて走りにくくなりますが、細心の注意を払って進んでいきます。
注意して進んだおかげで何事もなく、無事に長野駅付近に到着です。
久々の善光寺口です。ちょうど善光寺のご開帳の時期で、長野駅近辺は賑わっていました。人混みを抜けて今日のお宿にチェックイン、ライド終了です。
翌日の天気が今ひとつの予報で心配でしたが、なんとか雨は降らずにもちそう。明日のライドも楽しむぞ!
今回の軌跡
参考
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