先日、善光寺に行ってきました。長野には何度か訪れていますが、おおむね主目的がサイクリングなので長野駅周辺の定番スポットである善光寺にお参りする機会がありませんでした。今回は諸般の事情により自転車なしの長野旅になったので、行くしかないでしょということで行ってきました、善光寺参りです。
写真は全てα7 III+Sony FE 24-70mm F2.8 GM IIで撮影しました。
善光寺は、ちょうど七年に一度のご開帳の時期にあたり、多くの人が訪れているとのこと。今回のご開帳は密を避けるために期間が1ヶ月延長されているものの、それでも多くの人で混雑している様子でした。そこで今回は前泊して早朝からお参りすることにしました。善光寺の本堂が4月23日以降は早朝4時半から開くので、その時間に合わせて早起きしてお参りしました。
日中は人でごった返すであろう参道も、早朝はご覧のとおり。朝の清冽な空気を楽しみつつ善光寺を目指します。
商店街のアーケードも、人がいないと独特な雰囲気がありますね。
仁王門のあたりまで来ると、人影がちらほらと見えてきます。早朝にもかかわらず、皆さん早起きです。さすがご開帳シーズンといったところ。
さっそくチケットを購入して、本堂内陣のお参りの列に並びました。久々に見た行列にちょっと楽しくなってきました。
善光寺のご開帳とは、七年に一度、絶対秘仏である御本尊様のお身代わりとして、まったく同じお姿の『前立本尊』様を本堂にお遷しして全国の人々にお参りいただく盛儀です。
行列に並んでゆっくり進んでいると、普段なら見過ごしてしまうような景色に目が止まります。初めての場所ですから、じっくりゆっくり楽しみたい。
ちなみに、参拝券はSuicaで購入できました。混雑状況がWebで確認できたり、境内の様子がライブ配信されていたりと、近代化されています。人気の観光スポットだけのことはあります。
まわりの景色に目を奪われながら、じりじりと進んでいくわけです。
ちょうど時間的に、日の出とともに本堂で始まる朝の法要「朝事」に間に合いそうです。早起きした甲斐がありました。
無事に朝事に間に合いました。法要の中では普段閉ざされている御本尊前の戸帳が上げられ、善光寺の御本尊である一光三尊阿弥陀如来像が納められた瑠璃壇と厨子を垣間見ることができます。なかなか体験できないイベントに大興奮。お参りの人も多く、久々の一体感を味わうことができました。
人が集まるということは、何か人間の動物的・本能的な感覚を呼び起こしますね。コロナ禍で久しく忘れていた感覚でした。なお、本堂の中は写真撮影禁止のため、写真はなし。記憶の中に留めておくとしましょう。
お戒壇巡りにも挑戦して外に出てくると、ちょうど山門の開館時間がすぎていたので、山門にも参拝することにしました。参拝券を購入すると、楼上に上がることができるのです。
山門の楼上からは、善光寺付近が一望できます。こちらは来るときにくぐってきた仁王門の方角です。
楼上をぐるっと一周できるので、境内も見渡せるわけです。左側の列が御朱印、右側の列が回向柱の行列です。まだ朝も早いのに、すごい人出です。
善光寺という名前だけは聞いたことがありましたが、お参りは初めてでした。寺社仏閣マニアというわけではない私にとっても、何か感じ入るものがありました。
今回は参拝が目的で早起きしたため、参道のお店が開店前だったのが残念です。ご開帳シーズンが終われば人出も落ち着くはずなので、改めて参道のお店を楽しみに来たいと思います。